しべりあげきじょう

ロシア国立ブリヤート歌劇場首席トランペット奏者  齋藤友亨のブログ (旧あうすどいちゅらんと)

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シベリア劇場生活

【ロシア】1月のシベリア -30℃の日常とブリヤート劇場の1月の公演 【ウランウデ 】

ブリヤートの真冬 氷の板を剥がす 花が30秒でフローズンフラワーに 1月のブリヤート劇場の公演 兄の復帰 ロシアオペラ ジゼルのゲスト公演 黄金のマスク ロシア関連 ブリヤートの真冬 ブリヤートの12月は-40℃まで下がったりととても寒く、 朝は9時まで暗くて…

ロシアで公務員になった2019年 卒業 就職 移住 結婚

僕は2019年の9月からロシアの国立歌劇場である「ブリヤートオペラバレエ劇場」で 「高度な特殊技術をもつ外国人」としてロシアのブリヤート共和国のウランウデという街で働いています。 厳密にそうなのかはよくわかりませんが、ロシアの税金で運営されている…

ブリヤート劇場80周年コンサート 1954年のウランウデ

ロシアにきてからブログのたくさん更新してがんばっていましたが、随分仕事が忙しかったのとバレエのサイトの方もやっているので中々何を書くのか思いつかず…。 いっそのことこちらのブログは劇場での仕事や僕の活動だけ書くようにして、トランペットのこと…

12月の公演 ロックバンド、バレエ、子どもオペラ初演、フィガロ

12月のブリヤート劇場での公演 気がつけばもう12月も後半になりました。ウランウデは11月から割と気温は横ばいで、今も-15〜-20度くらいです。 前は登山用のマスクをしないと顔がかじかんでいましたが、適応したのか必要なくなりました -20度以上はそれほど…

【劇場生活】ブリヤート劇場での11月の公演 初演と依頼演奏

毎日のように違う演目の本番があった10月とは打って変わり11月は半分がバレエ「真夏の夜の夢」の初演のためのリハーサルでした。 そして芸術大学の作曲家のための初演で大学へ出張演奏に行ったり ブリヤート国立のカルチャースクールの60周年記念のイベント…

【劇場生活】マリンスキー沿海州劇場がウランウデで5日間ゲストコンサート

芸術を保護するロシア マリンスキー沿海州劇場とは 5日間の客演 芸術を保護するロシア 普段ブリヤート劇場にゲストととして他の劇場が来るということは滅多になかったのだそうですが 2019年はロシア政府が芸術に特別に予算を出した年らしく、旅費など多額の…

【劇場生活】バレエ「真夏の夜の夢」の初演 初めて初演作品に参加して思ったこと

今日はバレエ「真夏の夜の夢」の初演でした。 ブリヤート劇場では年に2〜3個ほど新作を初演するのでこの作品が今シーズン1作目。新作と言っても”この劇場で上演されるのがはじめて”というものがほとんどで バレエ「海賊」や「リゴレット」「タリスマン」など…

【劇場生活】ブリヤート劇場の記念コンサート

一昨日はブリヤート劇場の80周年記念のコンサートでした。 先月も似たようなタイトルのコンサートがあったのですが、今回は劇場の発展に貢献した方(ちょっと誰なのかはよくわかりませんでしたが…。)を称えるような内容っぽかったです。 ガラコンサートは当…

【劇場生活】"カレッジコンサート" ブリヤートの芸術大学での新作初演

カレッジコンサート ブリヤート劇場は常に歌劇場でバレエやオペラの演奏会をしていて、オーケストラが舞台にあがって交響曲を演奏したりすることは普段は全くありません。 ドイツの歌劇場だとたまにシンフォニーコンサートと題してマーラーやベートーヴェン…

【劇場生活】10月のブリヤート劇場での公演の振り返り 蝶々夫人 カルメン

ブリヤート劇場に就職して2か月目だった10月は本当に本番が多く、ほとんど毎日のようにリハーサルか公演がありました。 これからは毎月月末に1か月の公演の振り返りの記事を書いていきたいと思います。 目次 10/5 オペラ ガラコンサート 10/9 バレエガラコン…

【劇場生活】オペラのガラコンサートは8割が休み

そういえば全然劇場での仕事について書いていないので、「シベリア劇場生活」ということで本番があった日はそれについて書いていこうと思います。 9月はオペラ週間 僕たちが到着してすぐに、9月中旬に催されていた「オペラ週間」のリハーサルでした。 リゴレ…

ロシアの歌劇場に就職しました ブリヤート共和国の”ウランウデ”について

ドイツの留学を終えて2019年の9月からロシア連邦ブリヤート共和国、ウランウデという街にある ブリヤート国立歌劇場(Buryat states opera and ballet theater)という歌劇場で夫婦で音楽家として働いています。 ヴュルツブルク音大を卒業しドイツ生活が終わり…

5週間のブリヤート劇場での研修を終えて

梅が咲き出した頃に日本を出て、空気まで凍りついていた極寒のシベリアに来て5週間が経ちました。この短い研修を終え今からドイツへ行きます。 空港までのタクシーに乗りながら風景を眺めていると、ここに着いた日のことをついこの間のことのようにもずっと…

オペラ"トスカ" いつも満席な劇場 カウフマン「星光りぬ」事件

プッチーニ作曲 トスカ 昨日はトスカの公演でした。 トスカはプッチーニの名作のオペラで、劇場も3月の目玉として随分宣伝していました。 椿姫の時は150人くらいしか来ていなかったのですが、今回は立ち見がいるほどに満席! // トスカのあらすじ オペラのあ…

子どもバレエ «ねこのいえ» ロシア人なら誰もが知っている童話

子どもバレエ ねこのいえ кошки дом 昨日は昼12時から子どもバレエ「ねこのいえ」の公演があり、休みだったので観にいきました。 ブリヤート劇場では月に6〜7回は子ども向けのバレエやオペラを上演しています。 「ねこのいえ」はマルシャークという20世紀の…

シベリア劇場生活⑥ 3回目のくるみ割り人形

バレエくるみ割り人形 シベリア劇場生活も早いものでもう3週間が経ちました。不思議なことにもうあまり生活に違和感がなくなっています笑 着いた日にも突然無茶振りでくるみ割り人形の本番を吹きましたが、今日も公演がありました。 www.tomotrp.com // 平日…

バレエ 「ワルプルギスの夜」の公演

昨日はバレエとオペラのガラコンサートがありました。 出番ではなかったので公演を観にいくことに。1stはいつも僕を振り回す首席のおじいさん。白鳥の湖の時はなんだか荒ぶっていましたが、今日はとても落ち着いてきれいな音で演奏していました 70歳を過ぎて…

シベリア劇場生活⑤白鳥の湖でまた本番当日にパート変更

バレエ白鳥の湖 今日は白鳥の湖の公演でした。 一番有名で、情景のメロディーは誰もがきいたことのある名曲。 バレエ音楽は踊りの関係で、同じメロディーの繰り返しになりやすく音楽だけ切り取ると退屈に思われることも多いですが チャイコフスキーは違いま…

ブリヤート劇場のバレエの稽古場

バレエ団付き劇場 ドイツでは歌劇場にはオペラしかないところが多いですが、ロシアにはバレエ団が数多くあります。 ブリヤート劇場にも付属のバレエ団とバレエ学校があり、ダンサーは50名ほど在籍しています。 日本人も数名いて、兄もそのうちの1人です。 オ…

シベリア劇場研修生活④ 椿姫の公演で突然トップを吹くことに

シベリア劇場生活 来て1週間経ち、金曜日はまたくるみ割り人形の公演がありました。 今回はオーケストラが前回よりいい感じだったかな〜という感じでした。 くるみ割り人形があった日の昼間に椿姫のリハーサルがあり、一応顔を出したら首席の先日挨拶したお…

シベリア劇場生活③ ロシア歓迎の儀式はもちろんウォッカ

今日はいつも通り兄と一緒にバレエダンサーの出勤時間に合わせ朝に劇場にいき練習していたら、70歳くらいの初めてみるおじいさんが来ました。 ロシア功労芸術家 そのおじいさんはトランペット奏者で、ロシア功労芸術家という称号を得ている人でした。 ロシア…

バレエ 「アラビアンナイト 〜千一夜物語〜」の公演 【ブリヤート劇場】

アミロフ(F.Amirov)作曲”千一夜物語” 昨日は僕も兄も非番だったので一緒に”アラビアンナイト 千一夜物語"の公演を観に行きました。 千一夜物語とはシェヘラザードのことなので、当然リムスキー=コルサコフの作品だと思っていましたが、 Fikret Amirovという…

シベリア劇場生活② 初舞台のくるみ割り人形で兄と初共演

デビューはくるみ割り人形 波乱の到着日、”15分後にゲネプロで明日は18時半に本番ね!”から始まり、昨日は公演がありました。 www.tomotrp.com 18時半に開演だったのですが当日リハはなく、そのまま本番でした。笑 まあドイツの歌劇場もそんな感じ。 これが…

シベリア劇場研修生活① バイカル国際空港~到着からの無茶ぶり

シベリア劇場研修生活 www.tomotrp.com この度ロシアの国立ブリヤート劇場というところで研修生をさせていただくことになり昨日到着しました。 ブログを新しく作ろうかなとも思ったのですが、せっかく多くの方々に読んでいただいているのでこのまま書いてい…