バレエくるみ割り人形
シベリア劇場生活も早いものでもう3週間が経ちました。不思議なことにもうあまり生活に違和感がなくなっています笑
着いた日にも突然無茶振りでくるみ割り人形の本番を吹きましたが、今日も公演がありました。
平日の昼でも満席
今日の公演は12時からだったので
平日の昼だから客席はガラガラなのではないかと思っていたのですが、
今回も満席でした。
ブリヤート劇場ではよく子どもバレエや子どもオペラもやっているので、もしかしたら学校の行事か何かで来ているのかな〜と。
ピットにはいつもにもましてたくさんの子どもたちが覗きに来ました。
バレエ
体感ですが、バレエを観に来る子どもは白人が圧倒的に多いです。やはりバレエを習っているのも割合が多いのかもしれません。
そりゃあブリヤート人はスタイル的に圧倒的に不利ですし、ロシアの西の方のバレエ団に入るのもよほどスタイルが良くない限り厳しいから、やる人も少数派なのかも…
バレエはモデル的な適正とアスリート的適正、さらに芸術家的な適正まで全て揃っていないとプロになれないとても厳しい道だなと改めて思います
音楽は脚の長さとか関係なくてよかった…
今回は無茶振りなし
昨日、今日の夜のオペラガラのリハーサルを見学したら、若い首席が演奏していたので
夜に本番があるなら昼はおじいさんの方では…?
と不安になりました笑
いつも僕に無茶振りをしてくるおじいさん首席のニコライビチさん…
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本番前楽屋で練習していて、若い首席のセルゲイが入ってきたのでとても安心しました笑
今日は何の問題もなく1アシが吹けてよかったです
数少ないふつうの本番w
来て3週間で3回本番を吹いたくるみ割り人形ですが、やはり集中力を欠いているとミスが出そうになります。
それでも首席との連携は前回より良かったですし、向こうも安心してキツイところを休んでいたのでアシスタントとしての役割は果たせたかなーと思います。
がんばらずに吹く
そして確実に言えるのが、大きい音がずっと楽に出るようになったことでしょうか
がんばらずに効率よく、白人と同じ勢いで吹かないで同じ音量をだす
理想は半分の労力で同じ音量を出せるようになることです。
ロシア人はものすごく力いっぱい吹くところがあるので、同じ勢いで吹いていると身体がついていかずに潰れてしまいます。
ガン吹きしている同僚との中で吹くことで逆に自分が楽に鳴らせるように意識できているので良いです。
やはり自分で本番を吹いていく中で学ぶことが全てだなと感じます。
そういう意味では今回の研修はとてもありがたい機会なので、残りの本番も色んなことを考えて試してみようと思います!