トランペット奏者 齋藤友亨のブログ

ロシア国立ブリヤート歌劇場首席トランペット奏者  齋藤友亨のブログ (旧あうすどいちゅらんと)

【劇場生活】ブリヤート劇場での11月の公演 初演と依頼演奏

毎日のように違う演目の本番があった10月とは打って変わり11月は半分がバレエ「真夏の夜の夢」の初演のためのリハーサルでした。

 

そして芸術大学の作曲家のための初演で大学へ出張演奏に行ったり

ブリヤート国立のカルチャースクールの60周年記念のイベントで子どもとピアノ協奏曲を演奏したりと先月とは随分違う内容になりました。

 

カレッジコンサート

ブリヤート人の作曲家の新曲2曲をウランウデ の芸術大学のホールで演奏しました。

 

ブリヤートの音階が盛り込まれていて音も予測しづらくトランペットがやたらしんどかったです…

出張演奏は稀らしくみんな遠足気分

 

特別ボーナスもでてなんだかうれしかったです

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創立80周年コンサート

劇場の80周年の歌のガラコンサートでした。

こういった演奏会は結構頻繁にあり、その日の午前中にリハーサルして夜に本番という結構強行なスケジュールです。

毎日初演のリハーサルが続いていたので結構大変でした

記念コンサートはとにかく色んな人が喋るので待ちくたびれて疲れます笑

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バレエ真夏の夜の夢

劇場全体が9月からずっと準備してきたバレエ真夏の夜の夢の初演のために2週間毎日6時間リハーサル。

と言ってもトランペットはほぼ休みなので座っているだけに近かったですが笑

 

ウェーバーの曲も入ったりしてロシアにきて初めてドイツ音楽を演奏してうれしくなりました。

バレエ音楽やオペラも楽しいですが、ああいった交響曲的なものを演奏するのは別の喜びがあります。

ドイツで学んだことをよく思い出したながらの演奏。出番は少ないのにとても目立つというのはトランペットの宿命ですが、メンタルも鍛えられたかなーと思います。

 

初演に携わったことで、「多くの人で一つのものを作り上げる」という楽しさを知ることができました。

普段は1回リハーサルもしくはリハーサルなしなので、初演の時の達成感は格別でした。

 

ブリヤート劇場では年に2.3作品新しい演目を上演していくので、こうやって覚えるまでやった曲のレパートリーがどんどん増えていくのは楽しみです。

 

初演1日目で1st吹いたので楽譜にサインできたのもうれしかったです

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リゴレット

しばらくはリハーサルだけの日々が続き、非番もあったので月末のリゴレットが3回目の本番でした。

 

リゴレットは9月にきて団員になって初めて演奏した作品なので2ヶ月の前のことを思い出し

成長を感じることができました。

これは2ndでした。僕は上も下も吹くポジションなので両方の楽しさと難しさが知れて勉強になります。2ndも楽しい。

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カルチャースクール60周年のコンサート

ブリヤート共和国立のカルチャースクールの60周年の記念イベントの中で子どもと2曲ピアノ協奏曲を演奏しました。

 

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一生懸命ダンスや楽器を練習した子どもたちが生き生きと舞台に立ち、それを見守る満席の観客

 

普段の公演とは違った楽しさのある本番でした。

 

11月の公演

11月の出演は4回だけでしたがリハーサルが多かったので結局忙しくかったです。

12月は海賊、コッペリア、くるみ割り人形などバレエが盛りだくさんでフィガロの結婚などもあります。

ロシアのクリスマスは1月なので24.25は普通の日ですが、今年は12/24〜26が休みです。

街は全くクリスマス感でないらしいですが、妻となにかおいしいものでも作ろうとおもいます。