トランペット奏者 齋藤友亨のブログ

ロシア国立ブリヤート歌劇場首席トランペット奏者  齋藤友亨のブログ (旧あうすどいちゅらんと)

ブログ2周年  クラシックに興味を持ってもらうために何を書くか

ブログが今日で2周年

早いものでブログを書き始めてからもう2年も経ってしまいました。

ブログを書き始めたきっかけとしては

ドイツに来て今までに考えたことのなかったことをたくさん考えたり感じるようになって、それをまとめたかったからということがありました。

 

留学前はとにかくネット上で色んな人達のブログや体験談を読んで参考にしましたし、それがたとえ他愛もない日常を綴ったものでも僕には価値があるものでした。

 

留学のブログを書こうと思ったときに

同じ様なことを書いている人なんて数え切れないほどいるんだから、自分が書いたってどうせ読む人いないだろうし無駄か。

 

とも思っていたんですが

僕が自分の体験談や考えを書いて誰か一人だけでも何かを感じてくれたり、参考になってくれればそれだけで存在価値はあるかー。

 

と思うようになり、ドイツに住んでからいろいろと感じたことを書くようになりました。

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最初からあまりリアルの友達にお知らせするのも恥ずかしかったので、誰にも言わず書いていましたが、はてなブックマークなどで全く知らない人達にも読んでもらえるようになりました。

 

それがなんだか不思議で楽しかったです。

 

特にクラシック音楽のことやトランペットのこと一人でも多くの人に興味を持ってもらいたいという気持ちになり、なるべく興味を持ってもらえるように、読みやすいように心がけながら書いていきました。

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”指揮者”というワードでWikipediaの次に

 ベルリンに住んでいた頃は本当に毎日のように何かしらの演奏会に行って、色んな楽器の巨匠の演奏も聴きましたし、ベルリンフィルは毎週聴いていました。

ドイツはベルリンフィルでも1000円です。

 

最初はただただすごすぎて圧倒されていたベルリンフィルですが、超ハイレベルの中にも多少のムラがあるのがわかるようになりました。

その時実際のところは初めて指揮者という存在の重要さを理解することができました。

その人が指揮台に立つだけで音が変わるなんてことが本当にあるんだなと。

 

ベルリンではよく日本人の友達や先輩方と演奏会にいって、その後みんなで感想だったり批判をするのがいつも流れでした。

そこで繰り広げられる話はとてもおもしくて、

これを音楽家同士の中だけではなくもっともっと色んな人と共有できるような記事を書いたら、

もしかしたら一人くらいクラシックの演奏会に行ってみようかなと思ってくれるのではないかと思い、記事を書きました。

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 そうしたらとても多くの反響をもらえて、Googleの検索ワード”指揮者”で1~3位を常に取れるようになりました。

音楽家や、音楽評論家が読んだら、「なにいってんのよ」と叩かれるかもしれませんが(直接叩かれたことはないですが)、読んでクラシックに興味をもってもらえる人が一人でもいればいいんです。

 

すでにクラシックを好きな人が読んでいる雑誌に書いてある難しい批評よりも、

「指揮者っている意味あるの?」と偶然検索した人に極力わかりやすく説明して

「へえ!クラシックっておもしろそう!」と思ってもらえる文章の方が必要なのではないかと思ったんです。

 

クラシックのようなジャンルには絶対にきっかけが必要で、”上品な趣味と教養”みたいなイメージを取り除くことが大事です。

 

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何百年も世界中で演奏されて聴かれ続けているという、激熱な音楽。

 そんな音楽を好きになるきっかけを作りたいと思って演奏会を企画したり記事を書いたりしてきました。

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文章を読んでもらうことと演奏を聴いてもらうことは似ている

演奏して人に聴いてもらって喜んでもらうというのが一番幸せなことです。

それでお金をもらって生活するのが音楽家。

 

去年の夏は故郷である神奈川県の逗子で自主公演を企画しました。

どうしたらお客さんに喜んでもらえるか考えてプログラムを考えたり編曲したりと準備する時間・練習する時間も楽しくて、

本番楽しくて、それを聴いたお客さんが喜んでくれました。

こんなことってみんなができるわけではないので本当に幸せだなと思いました。

仲間内の音楽家だけではなく特に逗子の方々にも聴いてもらいたいと思い、

逗子に一人でお住まいの高齢者の方々を招待したら、何十人も来てくれました。

 

初めてクラシックの自主公演をやって学んだこと - あうすどいちゅらんと

Ensemble Classica Zushi 2018 自主公演の楽しさ - あうすどいちゅらんと

生演奏を聴く機会はないし、外に出る機会も少なかった方々とそんな機会を作れたことも嬉しかったですし、

みなさんとても喜んでくれました。

 

協賛は0で招待もたくさんしましたがそれでもちゃんと黒字にできたことも自信になりました。

 

ちょっと話がずれましたが、そうやって自分たちの音楽を人に聴いてもらうのはこの上ない喜びがあります。

 

そこでブログを書いて感じていたのは、

「たくさんの人に文章を読んでもらうのって、演奏を聴いてもらうことと似た喜びがある」

 ということ。

 

たくさんの人々に自分の考えを読んでもらって、それに反応をもらう楽しさって演奏を聴いてもらって拍手をもらうのとなんだか似ているんです。

 

そして

「人が喜んでくれることをする」

ということも共通しています。

留学の情報などを書いて、喜ばれるのも単純に嬉しことです。

 TwitterのDMで知らない人から留学の相談をされることが多いのですが、最近はリンクを送ればいいだけなので楽になってきました。

 この前なんて見ず知らずの音大生からDMをもらって通訳するということまでしました。w 

僕もドイツに来た頃無料で通訳してもらったり色んな方々に助けていただいたので今は自分がする番かと思っています。

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ドイツ語のこともたくさん書きました

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 こういったくだらない記事も書きましたが、一応読んでる人に楽しんでもらえるように、なにかの参考になるようにということで書いています。

 

どうしたらクラシックの作曲家に興味を持ってもらえるかと考えて、面白いエピソードを探してみたり。

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そうやって自分なりに頑張った記事に反響があったりすると単純にうれしいですし、何かの役に立てているのかなという気がします。

 

8/8に逗子で金管アンサンブルの演奏会をします

また別記事を書きますが、今年は金管10重奏と打楽器という演奏会をします。

東京音大の仲間達や、ユースオケの先輩、幼馴染と僕にとって特別なメンバーです。

みんなプロオーケストラに客演するような、この世代の素晴らしいプレイヤーばかりです。

そんなみんなが二つ返事で引き受けてくれたこともとても嬉しいです。

 

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フライヤーのデザインも芸大油絵科卒の同世代のアーティスト

長谷川友香さんにかいていただいて、ダサいフライヤーが多いと言われるクラシック界ではとても目立つ素晴らしいものを作っていただいたと思います。

長谷川 友香 Yuka Hasegawa

千葉県出身。2018年3月に 東京藝術大学 絵画科 油画専攻 を卒業。現在、多様な表現手段や媒体を用いて作家活動をする。卒業制作では鏡にペイントした作品を発表。ほかにチラシ作りの仕事など幅広く活動している。

このデザインのために油絵を数枚描き下ろしていただきました。

チケットもプログラムもすべて違う絵です。

 

コンサートにきて

プログラムの上にチケットを乗せた写真をインスタにあげればたくさんいいねがもらえることでしょう。

インスタ映えもするコンサートなのです。

 

当日はホールで長谷川さんの絵を展示する予定です。

 

今年もクラシックの名曲を主にしたプログラムで、

クラシック音楽の素晴らしさ

ライブ演奏の音の違い

金管楽器の響き

を知ってもらうというコンセプトです。

基本的に有名な曲ばかりです。マリンバのソロもあります。 

 

今年も逗子に一人でお住まいの高齢者の方々も招待して、

未就学児も入場可で小学生以下は無料です。

子ども達にも聴いてもらいたいです。

 

子どもを演奏会に連れて行くときに不安になるのは

「飽きて聴いていられなくて騒いでしまうのではないか」ということだと思います。

 

しかし金管アンサンブルを聴いて飽きてしまう子どもはいないです

いや、飽きないような演奏をするので心配いらないです。

 

帰り道になったら「トランペットやりたい!!」と騒ぐかもしれないですが、

まあトランペットは1万円くらいなので買ってあげてください。

 

どんどん売れ始めているのでご予約はお早めにお願いします。

このブログのお問い合わせフォームもしくは

eczushi(アット)hotmail.com

までご連絡ください。

 

累計52万PV

宣伝を挟みましたが一応ブログのことに戻ります。

(人のためになることをとか散々語ってたのにちょっと話がまとまっていませんが)

 

この2年間で合計約52万PVで30万人ほどの方が読んでくれました。

単純にいうとサントリーホールを150回満席にしたぐらいの人が読んでくれたということになります。

ということは5日に一回サントリーを満席にしてたくらいの人数ということになります…!!

 

なにいってんだという感じですが笑

 

でもそんなにたくさんの人が僕の文章を読んでくれたということは単純に驚きでもありますし、とてもうれしいです。

自分の記事がスマートニュースに掲載されたり

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 NHKラジオにも出演させていただきました。

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 クラシックのメディアサイトにも寄稿したり。

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これからブログでやっていきたいこと

留学生活やドイツのことも少しずつは書いていこうと思うんですが、

やっぱりクラシック音楽・トランペット・音楽家

に興味をもってくれる人を一人でも増やすためにそっちを重点的に書いていこうと思います。

自分にしか書けないことだとも思いますし、やっぱり音楽のことを語って音楽家以外からリアクションをもらえるのが一番嬉しいです。

 この前書いた結構専門的なトランペットの話でたくさんブクマがついて結構シェアしてもらえたのもうれしかったです。

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 そしてどんどん書いていきたいのは音楽家へのインタビュー。

普通のインタビューではなくて、友達だからこそできるようなその人の本当の魅力を伝えられるようなものを書きたいです。

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 やっぱりクラシックの音楽家ってどんな人達なのかあまりイメージが湧きませんよね?

本当におもしろい人達ばかり。

まずは演奏している人達に興味を持ってもらうということも、クラシックに興味を持ってもらうには欠かせないと思うのでどんどん書いてみたいと思います!

 

これからもよろしくおねがいします!

 

ブログ二年のPVの話とかも一応

あまり運営報告だのそういったことは書いていませんでしたが、まあ一応お伝えしておこうと思います。

 

毎日記事を書いていた7カ月以降はあまり書かなくなったのもありPVはずっと横ばいです。

バズをとばすわけでもないし狙った記事も書かないので、新しく記事を書いても書かなくてもあまりPVには影響しません。

ただツイッターのフォロワーが1500人くらいになったので以前よりのSNS流入はあるものの、基本的には検索が9割です。

 

多少の変動はありますが月に2万~3万PVといったところでしょうか。

 

なんだかんだもう300記事くらいなのでだいぶたまってきたかなーと思います。

新しい記事を書かなくても、リライトしたりしょっちゅうブログをいじっているときの方がPVもあがるような感じがしますかね。

 

これからはもう少し気合をいれて書いていこうと思います