あうすどいちゅらんと

ドイツの音大でトランペットを勉強中の齋藤友亨のブログ

初めてクラシックの自主公演をやって学んだこと

9/22の逗子自主公演

以前にも宣伝させてもらっていた9/22の金管五重奏の自主公演ですが、土砂降りの中でも200名以上のお客さまにお越しいただいてちゃんと黒字にすることができました。

 

完全自主公演だったので赤字が出たらどうしようというプレッシャーが常にすごくてかなりの心労がありましたが、それをなんとか少しでも利益を出せたことは大きな自信になりました。

 

日本の音大は一年で中退してドイツに行ってしまいましたがこうして一緒に演奏してくれる仲間がいることも聴いてくれる人がいることもとても幸せなことだなぁと思いました。

f:id:tomotomotrp:20171003095653j:image

 ということで備忘録的に今回のことを詳しく書いていきたいと思います。

 

自主公演をするに至った経緯

2年前、ホール主催の「若手演奏家シリーズ」という演奏会で友達に誘ってもらってホルンとピアノとトリオリサイタルをしました。

 

この時は小ホールで100席ほど。僕が一時帰国してチケットを売る前にもう売り切れてしまっていました。キャンセル待ちもでるくらいで、次にやるなら大ホールの方がいいなぁ思っていました。

 

キャンセル待ちでチケットをお断りしても、当日急に来られなくなってしまうお客さんがどうしてもでてしまうので空席ができます。

 

というわけで、今回は逗子文化プラザなぎさホールという555席ある大ホールをとりました。

 

一緒にリサイタルをしたホルンの友達とやる予定だったのですが日本音楽コンクールの一次予選の日と丸かぶりしてしまったので、2人の企画だったところから僕が全て企画運営をすることになりました。

 

そこで今回は金管五重奏というトランペット2人、ホルン、トロンボーン、チューバという編成で仲間を集めて演奏会をすることにしました。

 

自主公演に必要なこと

ホール主催ではなく自主公演の場合は、もちろん全て自分たちでやらなければいけません。

 

・ホールの予約

・フライヤーとチケットのデザイン・発注

・編曲

・市内掲示板にチラシを貼るための市への申請

・プログラムの作成と発注

 

ホール主催でやってもらっていた時は、「そのくらいの事務仕事は大した手間ではないだろう」と思っていましたがやってみるとものすごく大変なことでした。

 

フライヤーのデザインの依頼

今回フライヤーのデザインは横浜美術大学名誉教授の寺田有恒先生にしていただきました。

デザインについてのイメージを伝えたり、メールだけでのやり取りは緊張しましたが素晴らしいデザインをしていただきました。

寺田有恒 ペン画・イラストレーション作品集

それがこちら。 

f:id:tomotomotrp:20171003095920j:image

そしてプロフィールと写真も必要だなと思って裏面は僕が自分でデザインしました。

専用のソフトを持っていないのでとても大変なことでしたがpicky picsというサイトを使ってなんとか作ることができました。

Picky-Pics(ピッキーピックス)

僕がデザインした裏面

 f:id:tomotomotrp:20171003095939j:image

picky picsで行替えする方法

picky picsの問題点としては、文字の行替えができないことがあります。

プロフィールを打つにあたってはとても悩みましたが、このフライヤーのように簡単に書く方法があります。

 

iPhoneのメールで打ってスクショして画像貼り付けする

という方法です。

 

iPhoneのメールアプリで文章を打ち込みそれをスクショして画像にし、それをパソコンで開いて画像として挿入すればきちんと行を揃えることもできるのでおすすめです。

 

チケットのデザイン

チケットはまあ簡単なデザインでいいだろうということでこれも自分でWordを使って作りました。

 

チケットの標準的な大きさに設定して、ミシン目を入れるところを決めて半券も作ります。

 

今回の反省はナンバリングをしなかったことと、一般と学生のチェックする部分を書き忘れてしまったことです。

 

紙は220kgという厚さにしましたがこれも厚すぎました。財布にいれると硬すぎるので上質紙135kgがおすすめです。

 f:id:tomotomotrp:20171010171414j:image

プログラムの作成

プログラムの作成は中綴じで8ページでも1万円 れどで作ることをおすすめします。

解説があってわかりやすかったという声もいただけましたし、より曲に興味を持ってもらうために必要だと思います。

今回そこまで手がまわりませんでしたが、広告を載せて協賛してもらうのにも必要です。

 

金管五重奏の編曲について

今回編曲に挑戦して、王宮の花火とチャイコフスキーの弦楽セレナーデとヴェニスの謝肉祭とチャールダーシュは自分で書いてみましたが、結局使ったのは伴奏であるヴェニスの謝肉祭とチャールダーシュだけでした。

 

弦楽セレナーデは音を出してみると、

5人では弦楽合奏をやるには無理があり音が厚いところ薄いところの差が大きすぎるというこになってしまい諦めました。

 

僕は作曲科ではないのでそこをうまく直すような技術はありません。

 

そして王宮の花火も原調でやりたかったので書きましたが、やはり不自然だったのでカナディアンブラスの楽譜を買いました。

 

金管五重奏はプロがアレンジした楽譜が大量にあるので自分で編曲するより絶対探して買ったほうがいいです。

 

まあ当たり前なんですが!!笑

 

でも伴奏のような単純なものなら書いてみるのもおすすめです!

muse scoreというフリーソフトがおすすめ。

 

市内掲示板にチラシを貼る宣伝効果

市内の掲示板なんか貼ってあるチラシ見てくる人なんているの?

って思っていましたがなんとそれで7枚売れました。

 

これならチラシの印刷代よりもずっと売れているので手間はかかりますが効果がありました。

 

しかし最初は「営利目的の場合は掲示できない」と言われてしまい断られました。

ホール主催の演奏会だといつも貼ってあるのに!と思い納得いかず…

 

今回は社会福祉協議会の方々を通じて、逗子の独居の高齢者の方々を70人ほど無料招待していたので、福祉的な面があるということを説明して貼らせてもらえることになりました。


 

しかし!!

貼った3日後に来た台風によってほぼ全てはがされてしまいましたwww

悲しい笑

 

ほとんどのチラシは紙がちぎれて飛んでしまっていたので、どちらにしろ全てパウチ加工することをおすすめします。

 

司会について

以前リサイタルをした時に司会で原稿なしで頭で考えていたことを話そうとしたら内容が全て飛んでしまったということがあり、かなりテキトーな話をしてしまったので今回は全て原稿を書き出しました。

 

演奏会中は譜面台や椅子を動かす転換が必要なので、それにかかる時間を計算して原稿を書きました。

大体300〜400字で1分ということなので、3分話すとなるとかなりの文字数が必要になります。

 

原稿を書いていないとその辺の目測を誤る可能性があるので時間が余ってしまう場合に危険です。

 

演奏した直後というのはなんだか舌が回らないし始めは緊張していたので「いただきまして」とかを噛みまくりましたが、ちゃんと曲について説明することができました。笑

 

曲の解説も、プログラムには簡潔に書き司会で詳しく話すのがいいかなと思いました。

 

終わった後多くのお客さまから、

「司会の説明がとてもよかった」とお声かけいただけなのでうれしかったです。

 

以前のリサイタルでは友達に

「しゃべり下手すぎだろww 」みたいに何人もから言われまくってかなり悔しかったので今回はよかったです。笑

 

来年も8月8日に逗子でやります

「来年も楽しみにしてるよ!」ととても多くのお客さまにお声かけいただいたので、来年にも逗子で演奏会をすることにしました!

 

2018年8月8日(水)19:00からなぎさホールです。

 

 

地元で演奏活動をすること

僕は基本的にドイツに住んでいるので帰国した1ヶ月とかで活動することはあまりできていませんでしたが、今回は演奏会をすることができてとてもよかったです。

 

運営に関する勉強ができたのももちろんですが、自分と直接の関わりはない逗子の高齢者の方々にも音楽を聴いてもらえて喜んでもらえたことがとても嬉しかったですし自信になりました。

 

 来年はもっと子どもたちにも聴いてもらえるようにがんばって広報していきたいと思います。

 f:id:tomotomotrp:20171010192620j:image