しべりあげきじょう

ロシア国立ブリヤート歌劇場首席トランペット奏者  齋藤友亨のブログ (旧あうすどいちゅらんと)

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"クラシック演奏会へどんな服を着ていけばわからない”という人へ

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クラシックは敷居が高いからいきたくない

クラシック音楽自体は割と好きなんだけど、あのなんとも敷居の高い雰囲気が苦手なんだよね〜

という人や

なんかクラシック好きな人たちの雰囲気が好きになれない!

といった話をよく聴きます。

 

クラシックの演奏会に行くときはスーツとかドレスで行った方がいいの?

カジュアルすぎると浮く?

 

とか色々と考えてめんどくさくなってしまいますよね。

参考までにドイツがどんな感じかご紹介します

 

 

ドイツ人の演奏会での服装は人それぞれ

ドイツでは演奏会というと本当に色んな服装の人がいます。

年配の方々は基本的にスーツやドレス、そうでなくてもジャケットやワンピースなどフォーマルな感じが多いです。

小さな子どもが蝶ネクタイをしてきていたり、女の子がドレスを着ていたり。

若い女の子もドレス風なワンピースを着ていたりして楽しそうです。

 

しかし完全にジーパンとTシャツみたいな感じの人もいますし、特に学生は完全に普段着な人が多いです。 

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クラシックの演奏会で非日常を楽しんでいる

ドイツ人はあまり普段からおしゃれな服を着て歩くという感覚がないので、みんなとてもラフな服装をしています。

そんな中で、クラシックのコンサートというのは非日常

みんな開演の1時間ほど前にはホールを訪れ、シャンパンやワインなどを飲みながら談笑しています。まさに上流階級。

 

90歳くらいのおばあちゃんが思い切り背中の開いているドレスを着ていたりもするし、本当にみんなそれを楽しんでいる感じです。

社交界のような場。そこにクラシック音楽があるのはとても自然なことに思います。

 

音楽だけを聴きにくるというよりは、その時間と空間自体を楽しんでいるように見えるのでとても素敵です。

 

しかしみんなドレスアップしなきゃいけないからしているのではなく、ただおしゃれを楽しんでいるので

Tシャツの若者を白い目で見たりしません。

ここが1番の違いかと思います。

 

ドイツ人は基本的にあまり他人の外見に対してずけずけ言う人は少ないです。

太ったとか痩せたとか髪型がどうだとか服装がどうだとかそういうこと。

 

ドレスアップしている人たちは自分たちが楽しいからしているだけで、他の観客にもそうあるべきだというような考えはありません。

 

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本当に演奏だけを聴きに来る人

例えば音大生などの、本当に演奏が聴きたい若者。

みんな大抵は大学で練習して夜にその足で演奏会へ向かいます。そんなわけで本当に普段着です。夏はみんなTシャツ短パンサンダルです。

 

でも彼らは家に帰って着替えるよりも練習する時間を取るだろうし、目的は演奏を聴くこと。

演奏を聴いてすぐにホールをでて安い居酒屋でその日の演奏だったり指揮者だったりの話をするわけなので、正装する必要がありせん。

 

それに対して誰も何も思わないと思います。

 

僕もベルリンフィル×ラトルの演奏会にTシャツとサンダルで行ったことも普通にありましたが、怪訝な顔をされたことは特にありません。(気づいてないだけかも)

他人に干渉しないところもドイツのいいところかなと思います。

 

クラシックの演奏会は好きな服装でいい

クラシック演奏会という場に非日常を感じたいのならバッチリおしゃれして着た方が楽しめると思いますし、

思い立った時にラフな服装でふらっと聴きに行くのももちろん良いと思います。

 

自分が演奏会を楽しむ

大事なことは

こうあるべきだ

というような自分の勝手な価値観を他人に押し付けず自分が演奏会という空間を楽しむことかと思います。

 

いきなり行きたくなったけど、この服じゃ…

という人は気にせず行ってみてほしいですし

ラフな格好でしかいったことないや

という人は一度すごくおしゃれして行ってみたらいいと思います。

 

みなさん演奏会楽しんでくださいね〜!

 

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