それは僕がヴュルツブルク音大にいたころみんなでレコーディングしてYoutubeにアップしたこの音源です!
Infinte Ascent Erik Morales Trompeten-Ensemble der Hochschule für Musik Würzburg
他の音源はほとんどがライブのものでクオリティも高くありませんが、これは本当にがんばって作ったのでぜひ聞いてみてください。
ほとんどが院生で、みんな今はプロとして活躍しています。
エリック・モラレス(Erik Morales)
エリック・モラレス(1966~)はアメリカの作曲家でトランペットアンサンブルの作品を数多く作曲しています。
トランペットアンサンブルはオリジナルのレパートリーが非常に少ないので、彼の新曲もどんどんレパートリーとして日本でも頻繁に演奏されています。
Werner Heckmann教授
ヴュルツブルク音大ではErb教授の他にHeckmann教授がいて、彼が室内楽のレッスンやオーケストラスタディのレッスンをしてくれています。
Erb教授のこと↓
ヘックマン教授は、世界的に有名なジャーマンブラスのメンバーで、最近までシュトゥットガルト国立歌劇場の首席奏者をつとめていました。エルプ教授の最初に近い弟子で、先生の吹き方を継承されているなあと感じるとても素晴らしいトランペット奏者です。
Bach BWV 972 after Vivaldi Violin Concerto RV 230
へフスの隣でコルノ・ダ・カッチャを演奏されている方です。
そんな室内楽の超プロフェッショナルである先生が、トランペットアンサンブルの録音をしよう!と提案してくださり夏にレコーディングをしました。
ドイツの大学には録音技師がいて無料で録音してくれる
ヴュルツブルク音大にはTonmeisterという録音技師の職人さんがいて、お願いすれば無料でやってくださいます。国立最高。
個人的なオーディション用の録音でも大ホールで何時間も録音に付き合ってくださるのです。
というわけで大学のホールで録音しました。
モラレス作曲トランペット8重奏”Infinite Ascent"
Infinte Ascent Erik Morales Trompeten-Ensemble der Hochschule für Musik Würzburg
それがこの録音。
写真はピストンを持っていますがみんなロータリーで演奏していて、サウンドのイメージが普通と大きく違うと思います。
レコーディングというのは部分部分で何度も録音してきれいなところをつなぎ合わせていくわけなので、ものすごく時間がかかります。
職人さんがOKをだしてくれるまで何度も何度も。
7分の曲に5時間はかかりました。とても大変なものなのです!!
この曲は2つのコアに分かれていて、僕はBコアの3rd、7番でした。たまに最低音を吹いていたりします。
ヘックマン教授が音源のリンクをモラレス氏本人にメールしたら公式ホームページに参考音源として載せてくれました!
なんとモラレス氏が自身のホームページのInfinite Ascentの参考音源にこの録音を貼ってくれました!なんと光栄! pic.twitter.com/omnbM2e7Kn
— 齋藤友亨 Tomoyuki Saito (@tomotrp) November 14, 2018
参考までにこれがインターナショナルトランペットギルドのライブ演奏です。アメリカのプロが中心。
JOSE CHAFER PLAYS INFINITE ASCEND ERIK MORALES ITG 2013
もう一つはデュカスのラ・ペリ。
これは3rdを吹いています。
Fanfare La Péri Paul Dukas Trompeten-Ensemble der Hochschule für Musik Würzburg
大学院生などのすごく上手な人たちはみんなオーケストラに入っていたりして全然学校にいなかったので、一緒に演奏できてうれしかったです。