あうすどいちゅらんと

ドイツの音大でトランペットを勉強中の齋藤友亨のブログ

Helmut Erb教授の最後のコンサート

先日元フランクフルト放送響首席、ヴュルツブルク音大の教授でいらっしゃるHelmut Erb(ヘルムートエルプ)先生の演奏会でした。先生はもう72歳ということで「これが人生最後の演奏会になるだろう」とおっしゃっていました。

オーケストラとアルチュニアンのトランペット 協奏曲。72歳で演奏するのはかなりハードと思われる曲を選ばれた先生。

 

Helmut Erbのプロフィール

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1945年ドイツのプファルツに生まれる。

1961年マンハイム音楽大学に進学し、その後シュトゥットガルト、パリでも学ぶ。

1968年シュトゥットガルトフィルハーモニーの首席トランペット奏者に就任。1969年州立劇場カールスルーエの首席トランペット奏者に就任。

1970年フランクフルト放送響首席トランペット奏者に就任。

1982年ヴュルツブルク音楽大学の教授に就任。

2007年からヴュルツブルク音楽大学の学長も務める。

ソロ活動も積極的におこない、1982年に南西ドイツバロックゾリステンを結成、編曲・出版も行う。

 

引退・デビューコンサート

今回、19歳の先生の孫もデビューということでメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を演奏していました。

先生の引退と孫のデビューということで、教会は1000人のお客さんで満席でした!

https://www.instagram.com/p/Bd7eQ7IBFql/

https://www.instagram.com/p/BeC1TIThOje/

きれいな教会です。

 

エルプ教授の演奏

先生は65歳で学長になられてから数年間ほとんど楽器を吹いていなかったらしく、夏から少しずつ吹き始めていたそうでした。

そのコンディションの作っていきかたもとても慎重で計画的で勉強になりました。

 

「何年も吹いていなくても音は出るが15分の協奏曲を最後まで演奏しきる体力と筋力をつけ直すのは大変なことだ」とおっしゃっていました。

レッスン中に吹いたり、大学で練習していったりと徐々に徐々に吹く時間を増やしていっていました。

 

そして本番、出てくる時のオーラも人を惹きつけるものがありました。

お辞儀をするまでの笑顔や雰囲気はお客さんを安心させるというか、自信に溢れたものがありました。

自信満々に出てきた方がお客さんの緊張も解けるので演奏しやすい空気になるんだなぁと思いました。

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そして一音目を吹いた瞬間から溢れ出る先生の音楽にはとても感動しました。

年齢によるテクニック・体力的な不安を一切無視した本当に"攻めた"演奏でした。ミスやスタミナのことなどのリスクを恐れないでどんどん自分の音楽をしていく姿をみてますます尊敬しましたし、聴けて本当に良かったです。

やっぱり人を感動させるのはミスのない妥当な演奏よりも、こんな演奏なんだと思えました。

 

通路に座っていたので先生の写真が撮れて良かったです!

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 やはり演奏会の写真を撮るのはすごく楽しいなと思いました。

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