餃子の起源”ブーザ”とは
ブーザ(Бууза)とは日本の焼き餃子の起源と言われているロシアのシベリアのブリヤートの食べ物です。
餃子の皮のようなものに牛ひき肉もしくは羊のひき肉と玉ねぎがぎっしり入っています。
大きさは小籠包くらいですが、皮が分厚くもっちりとしています。
ものすごくジューシーで、調味料なしでそのまま食べられます。
ブーザはブリヤートのファーストフード
ブーザは
ドイツでいうとケバブ
イタリアならピザ屋
というようなファーストフードです。
日本でいうとなんでしょう…
立ち食いそばとかラーメン屋とかそういう感じでしょうか。
みんなが気軽に食べるとても庶民的な食べ物です。
ブーザの価格
ブーザは物価を考えてもとても安く、お店で食べても一つ40ルーブル(64円)です。
3つも食べたら十分なのでとても安い…
ブーザカフェ Бууза room
ブリヤートで繁盛している店に、ブーザルームというカフェがあります。
ブーザは汚い食堂だったり、出店で食べるようなイメージだったものを
おしゃれなカフェで提供するようにしています。
しかし値段は出店で出しているままの安さ
ウランウデにはすでに3店舗できています。
1号店こんな感じでなぜか縄がたくさんある感じw
紅茶も一杯20ルーブル(32円)で飲めます。
人気の理由がわかりますね。
ブーザルームと言ってもボルシチなど様々な料理があるのでみんながブーザを食べに来ているというよりはまあ普通にカフェに使っているような雰囲気です。
ブリヤート人に言わせると味が薄いのだそうです。
Kafe Belyy Tigr 本格ブリヤート料理店
もしブリヤートに来ることがあり、おいしいブーザを食べてみたい方にはここがおすすめです!
ユルタといわれるモンゴル式のテントがレストランになっているので中々おもしろい雰囲気です。
ここのブーザはとにかくジューシーで油もすごくて肉のうまみがすごいです。めちゃくちゃおいしい。シュレンといわれるこの麺の入った牛肉のスープも大きな肉が入っていてすごいボリュームです。
見た目ではよくわかりませんが味は全然違います!あと生地が破れにくいですね。
ブーザの食べ方
ブーザには一応食べ方があります。
まず端を少し噛み切り穴をあけ
そこから肉汁を吸い出し
そのあと醤油なりマヨネーズをつけて食べる。
すごい量の肉汁があるのでいきなりフォークを刺してしまうと汁が全て出てしまいます笑
この食べ方は西の方から来たロシア人にはあまり受け入れられないらしく、味もアジアな感じなのであまり好きではないという人も少なくないそうです。
ブリヤート人がそれを聞くととても悲しみます。笑
松重豊の餃子ロードでブーザが紹介される
僕がブリヤートに来る前にテレビで、松重豊さんのドキュメンタリーがやっていました。
日本の餃子の起源を探るべく松重さんがシベリアを横断するというもの。
ブリヤートの人たちは元々肉だけを食べていたそうなんですが、シルクロードから小麦粉が手に入るようになりブーザを作ったのだとか。
松重豊のコメント
今回、西洋と東洋が繋がる何かがあるのだと確信したことも僕の中では大きかったです。
シベリア鉄道で出会ったポーランド人と話をしていたら、ポーランドにもギョウザに似たような食べ物があると言っていました。
東へ西へ、シルクロードの交易で世界は繋がってきた歴史があり、そのことをギョウザ一つとってみても実感できたと思います。
ギョウザは形を変えて世界中で愛されていると実感しました。
でも、私にとっては日本のギョウザが一番うまい、完成度が高いという事も実感しました(笑)。
大陸から持ってきて、それを日本で更に独自のアイデアで発展させており、これは凄いことです。
ロケが終わった後も日本のビールを飲みながらギョウザを食べたいという思いが高まりました。
この番組は午後4時放送なので、この番組を見て頂いたら、もの凄くギョウザが食べたくなると思います(笑)
餃子愛が伝わりますね…
ブリヤートに来た時はぜひ食べてみてください!
ブリヤート共和国ウランウデの歌劇場で夫婦で音楽家として働いています