秋のベルリン滞在
10月3日に日本からドイツに戻ってきましたが、大学が始まるのが今日10月16日だったのでベルリンにレッスンを受けに行ってきました。
ドイツの夏休みは3ヶ月位あります。長すぎw
そして2ヶ月後にはクリスマス休暇になります。
行きの電車は3日前にあった北ドイツでの嵐の影響で遅延だったり運休になっていたので不安でしたが案の定大変でした。
ヴュルツブルクから30分ほど行ったところにフルダという街があり、そこで乗り換えて3時間でベルリンに着くはずだったのですがまずベルリン行きが突然運休に。
電車を降りたら「運休」って書いてあったので慌てて電車に戻りました。車内のアナウンスで
「ベルリン行きは運休なのでハノーファーまでいってそこからベルリン行きに乗ってください」とのこと。まあこれなら1時間位到着が遅れるだけなのでいいかと思い出発。
再びアナウンスが流れ
「ハノーファーとベルリン間が運休になったので、ベルリンに行く人は次の駅で降りてもう一度フルダまで戻ってください」
というアナウンス。もはやみんな爆笑していました
車掌さんにもグッドラックって言われましたw
30分かけて次の駅に行き、また30分かけてフルダに戻り…。
フルダに着くと、たくさんの乗客で溢れかえっていましたが、普段のダイヤとは違うノンストップベルリン行きがでていたのでそれに乗ることができました。
3時間でベルリンにつく
とアナウンスされていたのですが
「普段のルートが使えないので迂回するのでやっぱり5時間かかります。」
というアナウンスが。もはや怒る人はおらずみんな笑っていました。デッキではビール飲んで音楽かける若者も。笑
でもそれに怒る人たちもいませんでした。ドイツのいいところ
遅延でみんな疲れ切っていて怒る人はいない
— 齋藤友亨 Tomoyuki Saito (@tomotrp) October 7, 2017
むしろ"〜時に到着見込みです"とアナウンス流れた時に、"見込みだってよ!つてみんな爆笑しだす感じ
デッキでビール飲んで音楽かけだすやつらまでいる笑
みんな余裕
それで本当なら17時前に着く予定が20時過ぎに。
実に8時間w 日本から飛行機でモスクワにいくよりも遠い!
そのせいでベルリンフィルは聴けませんでした…。
ベルリンの蚤の市
翌日は泊めてもらっていたギタリストの友達と蚤の市に行ってイスを買いに行きました。なんと箱付きのゲームボーイアドヴァンスが!!懐かしすぎました。笑
謎のラッパみたいなやつもあったので吹いてみましたが壊れていて音は出ずw
ガラクタの山のようにも見えますが引っ越しの時に出た家具などをこうやって再利用するのはいいなーとおもいました。味のある家具がたくさん。
ベルリン国立歌劇場でライナー・アウアーバッハ先生のレッスン
僕は日本で音大をやめてドイツにきてベルリンで、ベルリン国立歌劇場の元首席奏者のRainer Auerbach先生に習っていました。
ものすごくお世話になった先生で、久しぶりにレッスンを受けられてとても楽しかったし勉強になりました。
レッスンの内容はこちらに詳しく書きましたので興味のある方はどうぞ!
そしてベルリンに住んでいた頃は改修中だった劇場がついに本拠地のUnter den Lindenに戻っていました。4年で終わる予定だった工事が7年かかるというドイツクオリティ。笑
7年の改修を終えて新しくなったベルリン国立歌劇場で2年ぶりのレッスン
— 齋藤友亨 Tomoyuki Saito (@tomotrp) October 9, 2017
超でかいリハーサル室で3時間レッスンという豪華な日だった! pic.twitter.com/YYJg70HdWy
フライブルクバロック管弦楽団
フィルハーモニーでフライブルクバロック管弦楽団というバロック界のトップオーケストラがベルリンで演奏会をしていたので聴きに行きました。
全てが古楽器による演奏で、モダンの楽器では絶対に出ないとてもきれいな響きです。
トランペットの曲もあって、僕が大学で副科で勉強しているバロックトランペットで演奏していました。
そしてこれは初めて生で聞いたんですがクラリネットの古楽器。
モダンのクラリネットとは全然違う静かで湧き上がってくるような優しい音色でした。デュオの調和がすごかった。
そしてメインはソプラノと一緒。オールテレマンプログラムでしたが全然眠くなりませんでした。でもモダンで聞いたら寝てただろうなあ。。。
これからもバロックがんばろうと強く思いました!
ベルリンでバレエ
それからベルリンドイツオペラという西にある劇場でバレエ「眠れる森の美女」やっていたので1人でみにいきました。
芸術監督がマラーホフから変わって初めて観にいったのですがかなり独特な演出と振り付けと衣装でした。
振り付けもモダンのような動きが多く入っていておもしろかったです。猫などはクラシックにしてはやり過ぎ感もあったしちょっと下品でしたがおもしろい
ほとんどは独自な振り付けでしたが青い鳥などは超普通。笑
それに最後のグラン・パ・ド・ドゥの王子の振り付けとかはかなり物足りない感じでした。王子様ってオーラも大事ですよね…。
そしてやっぱりドイツ人の踊るバレエはなんだか固いなあと思いました。
ロシアのバレエはみんな手先がすごく丁寧というか、最後にさらに一瞬の伸びがあるようなかんじがしてそれに繊細さを感じるので好きです。
オーロラ姫とカラボスの人はロシアっぽいなーと思って調べたらやっぱりロシア・ウクライナでした。王子とリラの精はドイツ人。すごくわかりやすい違いです。
なんでこんなにバレエを詳しいかというと僕も子どもの頃にやっていてよくバレエを観に行っていたこと、兄がロシアのバレエ団に所属するプロのダンサーということがあります。
母と兄がいつも家でバレエの話をしていたので自然とどんどんバレエに詳しくなり。笑
やっていた当時はあまりに才能がなかったので全然好きではありませんでしたが、今では観るのがとても好きになっているので不思議なものです。
バレエの音楽を聴くとすごく懐かしい気分になるし自分がクラシック音楽に触れる原点だったんだなといまでは思います。
ポツダムへ
ポツダム宣言で有名なポツダムはベルリンから30分ほどのところにあり、古い町並みがたくさん残っているとてもきれいな街です。
そのなかでも有名なサンスーシ宮殿に行きました。
2年もベルリンに住んでいたのにもかかわらず一度も行ったことがなかったのでせっかくならとこれも1人でw
あいにくの天気だったのできれいな写真は撮れませんでしたが中はきれいでした。
追記
ベルリンで見かける気になるお店。怖くてはいったことはありませんが
ヨーロッパ最大の自由都市 ベルリンへ (旅のヒントBOOK)
旅行記事