2016年のドイツの大晦日は今年一番の冷え込み
最近のドイツはそれほど寒くなくなり、8度くらいまであがったりするような過ごしやすい感じだったのですが、大晦日になって突然寒波がやってきました。いやあ恐ろしい寒さ。
雪が降ったわけではなかったのですがすべてが霜で凍り付いていて、近所の橋の手すりはこんなことになっていました。もう完全に砂鉄ですw
なんか刺さりそうな感じに見えますが触り心地はもうふもふなんですこれ。笑
不思議ですね。僕の知っている霜ではありません。この時は-8度くらいでした。
葉の一枚一枚が凍っているのでとても幻想的で美しい景色でした。
ちなみにここの夏はこんな感じ。
誰もいない学校
大晦日は学校が完全にしまっていたのですが、コントラバスは楽器を学校に置くという理由で学生証で開けることができるので開けてもらいました。
学校に2人だけ。笑
普段絶対できませんが学校のカフェテリアでちょっと吹きましたw
教会みたいにものすごい響き笑
年越しパーティーは鴨南蛮そば
今回はなんだかんだの流れで、僕の部屋で年越しパーティーをすることになりました。
僕の住んでいるところは半地下なのでみんなと同じくらいの家賃でも部屋がとても広いんです。
ということでついに自炊生活の成果を見せるときが来ました。笑
でも夜に年越しそばを食べるということでご飯は基本的ににサラダなどのつまみ系になりました。
事前にスーパーで買ってきたハムのパーティーパックのようなものをがんばって盛り付けました。
これぞドイツ留学の成果と言えるでしょう。
バラのような感じに美しく盛り付けることができました。w
ハムが安いのはドイツのいいところです。これで200円です。
カモの脚を買ってきてさばいてだしと長ネギと一緒に煮込みました。
給食みたいに配膳する様子。笑
ヴュルツブルクにはたくさん日本人がいます
爆竹と花火が飛び交う戦争のようなドイツのカウントダウン
そしてまったりとそばを食べたところでカウントダウンです。
ドイツは大晦日にはなんの宗教的なこともないのでただお祭り騒ぎします。
みんな泥酔しながら花火をまき散らし、異常な爆発音が響き渡りまるで戦争。空爆ですこれは。
外に出たもののあまりにも危険だったのですぐに避難しました。
ドイツの大晦日の火薬の消費量
約1,3億ユーロの花火が正月用に購入されています。
これだけ売れるのですからすごい経済効果ですね。
普段は花火は禁止されていますが、12/31の18:00から翌2:00までは許可されています。
花火による事故や犯罪
当然ながらこれはとてつもなく危険です。みんな泥酔した状態で強力な打ち上げ花火などを扱うので、誤爆したり、人に向かって打ち込んできたりします。
花火が原因で死者がでたり大けがを負う事故が毎年発生しています。
2016/1/1時点での大晦日の事故一覧
事故のタイプ 場所 死者 負傷者 その他 備考 電車事故 ベルリン 2 - - 泥酔のため地下鉄に轢かれる 火傷 ベルリン - 50 - 内3人は顔に火傷、7人は手の重症、12歳児は複数の指を切断 火傷 ノルトラインヴェストファーレン州 - 15 - 花火の発射事故。内女性1人は片足を切断 火傷 ハンブルク - - 90 外から打ち込まれた花火による火災で老人ホームより避難 出典:Bilanz der Silvesternacht: Tausende Einsätze für Polizei und Feuerwehr - Unglücke - FAZ
引用元: 手足の切断事故も?!ドイツの大晦日は花火戦争 - 元コンサルタントな歴史家―ドイツから見た日本
指を切断・足を切断
こういったレベルの事故です。ただ大晦日にはしゃいで指を切断なんてなんとばかばかしいことでしょう。
今年はフランクフルトでこの騒ぎに乗じた性犯罪も起こったそうです。
みんな泥酔していたりひどいところでは大麻やドラックで異常な興奮状態になっている人も少なくないと思うので、都会の方は特に注意してください。
家の中にいても十分に光と爆発音で雰囲気を楽しめると思うので外には出ないことをおすすめします。
新年早々指を失うことになってしまっては音楽家生命は終わってしまいます…
2017年
そんなこんなで今年も事故に遭うことなく無事に年を越すことができました。
日本が年越ししてから8時間後に年を越すというのはもう何年もいるのになんだか慣れないです。
みなさま今年もよろしくお願いします。