見ての通り観客総立ちでブラボーの嵐でした。
2016年4月に聴きに行った時のことを書こうと思います。
2016年4月小澤征爾が7年ぶりにベルリンフィルに客演
小澤さんが初めてベルリンフィルと演奏をしたのはちょうど50年前のこと。
そして今回7年ぶり。
小澤征爾、ベルリンフィルの名誉団員の称号授与
小澤征爾が約7年ぶりにベルリン・フィルに登場しました。
1966年9月にデビューした彼は、2016年に楽団との50年のアニヴァーサリーを迎えます。
この演奏会では、後半のみとはなっているものの、ベートーヴェンの《エグモント》序曲、合奏幻想曲を熱演。
とりわけ前者は、ベルリン・フィルの求心的な協調も含めて、出色の出来映えとなっています。
彼とベルリン・フィルの関係の、極致とも言える感動的な演奏です。
https://www.digitalconcerthall.com/ja/interview/22406-4
ベルリンフィルの公式サイトにインタビュー動画があります(英語)
小澤征爾はベルリンでものすごく人気
チケットは早くから売り切れていたので当日に並びました。
ベルリンフィルの立ち見は24枚で先着順。
当日券は18:30から売り出しなので何時から並ぶかというのはいつも悩みどころ。
前日に17時にいったらもう30人くらい並んでいたと聞いたので
16時から並んでみましたが、すでに22人並んでいました…
ラトルがマーラーを振るときでも17:30でいいのに。
なんとか無事に買えました。
その安心感で演奏を聴く前から半分満足…
小澤征爾×ベルリンフィルのプログラム
前半は指揮なしで室内楽のモーツァルトのグランパルティータ。(KV361)
これもまたシビアな曲でしたが、ベルリンフィルの方々のアンサンブル力に圧倒されます。
どんな集中力を持っているんでしょうか。
あの人数であのサウンドというのはすごいですほんと。
これがグランパルティータ。
残りは小澤さんの指揮でベートーヴェンのエグモンド序曲と合奏幻想曲でした。
小澤征爾さんの入場とともに拍手喝采
小澤さんが入場した瞬間に会場で拍手が沸き起こりました。
なんとも暖かい、待ってましたとばかりの拍手。
ベルリンフィルには2年間通い詰めていましたがこんな光景は初めて見ました。
小澤征爾さんへのベルリンフィルからの信頼
小澤さんの演奏は初めて拝聴しましたが、誠実でとてもすばらしい演奏でした。
何よりもオーケストラの人達みんなが小澤さんを尊敬し信頼しているというのがとても伝わってきてうれしくなりました。
小澤さんのオーケストラへの尊敬、丁寧な姿勢、そして妥協のない演奏。
オーケストラの人たちの表情と演奏からすごく感じ取れます。
実際の演奏。
指揮者によってオーケストラのモチベーションはかなり変わってくるので
この信頼からくる一体感がすごいです。
決して独裁的な感じではなく、奏者を尊重して導いている感じがしました。
小澤征爾さんへ1曲目で拍手喝采
エグモンドが終わり、まだ一曲残っていたのに拍手が鳴りやみませんでした。
メインの合奏幻想曲は終わった瞬間はブラボーの嵐。
観客がどんどん立ち上がり、最終的には総立ちとなりました。
日本では見ることのない光景で圧巻でした。
何度の何度もカーテンコールがあり演奏会は大成功に終わりました。
演奏を聴くことができてよかった、2時間半並んでよかった。
と心から思いました。
日本人の巨匠である小澤征爾さんがベルリンフィルにも聴衆にもここまで好かれ尊敬されている
ということをとても実感することができ
うれしく、誇りに思いました。
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