トランペット奏者 齋藤友亨のブログ

ロシア国立ブリヤート歌劇場首席トランペット奏者  齋藤友亨のブログ (旧あうすどいちゅらんと)

【留学】ドイツの音大の実技試験は1時間のリサイタル

 

 

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ドイツの音大の実技試験の回数(金管)

ドイツの音大の実技試験の回数は日本より少ないです。

学部の場合、2年の後期の中間試験と4年後期の卒業試験のみ。

大学院の場合、1年の後期と2年の前期に中間試験、2年の後期卒業試験があります。

 

日本の学部は毎年学期末にあるのが一般的ですね。

 

僕はまだ学部なのでこの間中間試験(Zwischenprüfung)がありました。

 

ドイツの音大の中間試験の内容

日本の場合、学部は10分以内の曲を1曲というのが一般的で、卒業試験も15~20分です。

 

ドイツの場合は中間試験だと15~20分のプログラムという形式です。

入試も異なる時代から3曲で20分ほどのプログラムを演奏しました。

 

こう考えるとあまり難易度があがったわけではありませんが高いクオリティが求められます。

 

ちなみに入試で演奏した曲は

ヘーネ スラブ幻想曲

ヒンデミット ソナタ第1楽章

ネルーダ 協奏曲第1楽章

 

今回の中間試験で演奏した曲は

フンメル 協奏曲第一楽章

ユボー ソナタ第一楽章

トレッリ 協奏曲全楽章

 

です。まあトランペットをやっていなかったら何もわからないと思いますが…

 

とにかくドイツの場合は複数のプログラムを用意する必要があります。

ちゃんとプログラムを印刷して教授たちに手渡します。

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ドイツの学部の卒業試験

 卒業試験は格段に難易度があがり、1時間の演奏を求められます。演奏時間は実質50分です。

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日本の場合だと卒業試験には難曲に挑戦します。

トマジやジョリベの協奏曲やデザンクロなど、15分位ですが非常に高度な技術を求められる曲です。

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こんな曲。

ドイツの学部の一般的な卒業試験のプログラムの例

 

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ベーメ 協奏曲全楽章

マルチェロ 協奏曲全楽章

バラ 演奏会小品

ペヌカン 演奏会小品

大学指定の課題曲

オーケストラスタディ(オーケストラのトランペットパートの抜粋)

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このような感じです。

 

ドイツの大学院の中間試験

1年後期と2年前期にある中間試験は30分のプログラムを演奏します。

 

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アルチュニアン 協奏曲

フンメル    協奏曲全楽章

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マルチェロ 協奏曲全楽章

バレ    ファンタジー

アルチュニアン 協奏曲

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このような感じで、耐久力が求められます。

長く吹かなければならないのでトマジなどの難曲に挑戦することは厳しいです。

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アルチュニアン。

ドイツの大学院の卒業試験

大学院の卒業試験も1時間のプログラムです。

 

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ネルーダ 協奏曲全楽章

バラ   演奏会用小品

フリーデマン Solus全楽章

タルティーニ 協奏曲全楽章

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タルティーニ

 

プラネル 協奏曲全楽章

アルビノーニ 協奏曲全楽章

アルチュニアン 協奏曲

 

などです。

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ネルーダ。

 

中間試験無事に終えられて良かったです…。これで次は二年後の卒業試験!

 

 無事卒業しロシアのオーケストラに就職が決まりました!

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留学情報

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 ドイツの音大の学費について。ヴュルツブルクは年間3万円ほどです。近頃EU以外値上げすると言っている州もあります。

 

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 受験前にドイツに住み始めてビザを取る方法について説明してあります。質問されることが多いので!

 

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 ドイツ語の音楽理論は日本と全然違うので勉強するのが大変なので、訳をここにまとめてあります。日本ごで書いてある参考書もあります。

 

音楽のためのドイツ語事典

音楽のためのドイツ語事典

 

 

齋藤友亨