ヒトラーの空耳 総督閣下
ヒトラー最後の12日間という映画の中で、めちゃくちゃ日本語に聞こえるところを集めた空耳が有名です。
”あんぽんたん!!”
”鯛がたべたーーい!!!”
”西鉄?大っ嫌いだ!!バーカ!!”
”おっぱいぷるんぷるーーん!!!”
”目に刺さるにゃん!!”
などと聞こえるめちゃくちゃおもしろい空耳です
もう全くドイツ語に聞こえません
僕ももちろんドイツ語を話すのですが、何を言っているのかさっぱりです。
ドイツ人は総督閣下を聞き取れるのか
「ヒトラーの映画で何言ってるのかさっぱりわからないんだけど君なら普通に聞き取れるの?」
ドイツ人「そりゃわかるよwおれドイツ人だぞw」
ヒトラー「鯛が食べたーい!!おっぱいプルンプルーン!!」。
ドイツ人「( ^ω^)・・・。ごめん。全然わからん」
結果
総督閣下はドイツ人でも聞き取れない
酔っぱらっていたからかもしれませんが。笑
総督閣下の本当のドイツ語のセリフは?
全くわからないのでセリフを検索してみたらセリフと日本語訳を両方載せているブログがありました。
出典↓
目に刺さるにゃん!おっぱいぷるんぷるーんのところは
Von allem Anfang an bin ich nur verraten und betrogen worden!
(「ウント・ベ~」>「おっぱい」、「~トローゲン」>「トローン」>「ぷるーん」、「ヴォルデン」>「ヴォルン」>「ぷるん」)
最初の最初から、私は裏切られ、欺かれてきていたのだ。
というところらしいです。
フォン アーレム アンファング アン ビン イッヒ ヌア フェアラーテン ウント ベトローゲン ヴォルデン
これがなぜ
目に刺さるニャン!おっぱいぷるんぷるーん!
と聞こえるのでしょうか。
謎です…。
帰ってきたヒトラー
ヒトラーといえば最近「帰ってきたヒトラー」という本が映画化されました。
ドイツ語でのタイトルは”Er ist wieder da"で「彼は再びここに」のような感じです。
”彼”と言ってこの表紙だから一目でわかりますね。
あらすじは
1945年に自殺したアドルフ・ヒトラーは、自殺直前の記憶を失った状態でベルリンの空き地で目を覚ます。
ヒトラーは戦争指導に戻るため総統地下壕に向かおうとするが、ベルリンの人々が自分を総統と認識していないことに疑問を抱く。
ヒトラーは情報を得るために立ち寄ったキオスクで、自分がいる時代が2011年のベルリンであることに気付き衝撃を受け、空腹と疲労が重なりその場に倒れ込んでしまう。
倒れ込んだヒトラーは、キオスクの主人に介抱され目を覚ます。キオスクの主人はヒトラーを見て「ヒトラーそっくりの役者かコメディアン」だと思い込み、「店の常連の業界人に紹介するから、しばらく店で働いてくれないか」と頼み込んだ。
地位も住処も失ったヒトラーは、生活の糧を得るため仕方なくキオスクで働き始めるが、数日後、キオスクの主人に紹介されたテレビ番組制作会社のゼンゼンブリンクとツヴァツキのスカウトを受け、コメディアンとしてトーク番組に出演することになる。
また、専属秘書のヴェラ・クレマイヤーからパソコンの使い方を習い、「インターネッツ」や「ウィキペディア」を通して情報を得て現代に適応していく。
ヒトラーはトーク番組でトルコ人を罵倒する演説を打つと、その映像がYouTubeにアップロードされ、一躍人気コメディアンとなる。ヒトラーはその後、タブロイド紙との騒動や極右政党への突撃取材など社会の反響を巻き起こし、ドイツで最も有名なコメディアンとなる。
ヒトラーは自分の人気を「ナチズムを支持する国民の声」と解釈し、再び政界に進出することを考え事務所探しを始める。
しかし、ヒトラーは「ドイツを冒涜した」としてネオナチから襲撃を受け重傷を負う。襲撃事件が報道されると、社会はヒトラーを「ネオナチの暴力に立ち向かうヒーロー」として持てはやし、政界からは与野党問わず入党依頼が舞い込んで来た。
ヒトラーは療養先の病院で社会の動きを見つつ、司会を任された新番組の構想と選挙運動の準備を進めていた。
コメディ作品ではあるのですが、どの時代だったとしても強力なリーダーシップを持っている人間が再び独裁者になる可能性は十分にあるということを表しているように感じました。
少しナショナリズムな発言をすればすぐに”ナチス!”といわれ、難民の受け入れを減らそうといえば”人種差別主義者のナチス!”と言われてしまうのが今のドイツです。
みんながきれいごとを言わなければならないよう強いられ、めちゃくちゃなことになっているドイツを風刺しているかもしれません。
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ドイツ人の笑いのツボ
ドイツ人の笑いはあくまでもブラックジョークというか
「僕たちはバカはしないしとっても賢いけど、ユーモアのあることは言えるよ」的な部分があったりするので日本人にとって笑えるかはわかりません。ドイツ語だからこそおもしろかったりもするし僕はこの笑い結構好きですけど。笑
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