ロシア語由来の日本語
ロシア語ってどんな言葉なのかすらもほとんどイメージがわかないと思いますし
日本語になっているロシア語があると言われても全然ピンとこないと思います。
ドイツ語に比べるとかなり少ないですが少しはあるので紹介していきます。
アジト агитпункт ロシア語
今ではロケット団くらいしか使わない言葉かもしれませんが、組織の集会所という意味のアジトプンクトというロシア語からきています。
多くの言葉は戦争の頃に入ってきたのだそうです。
イクラ икра ロシア語
イクラも意外なことにロシアからきた言葉で、ロシア語の発音ではイクラーって感じです。最後が母音なのが日本語ぽいのかも。
ただイクラとは魚卵の総称なのでキャビアも黒イクラみたいな呼び方をします。
普通にどこのスーパーでも買うことができて、缶詰のものが一般的です。
150円くらいのもので十分おいしい。
カチューシャ Катюша の語源はロシア語?
カチューシャというのはロシア語でエカテリーナという女性の愛称を指します。
ヘアバンドのことは意味しません。なぜ日本でこれをカチューシャというようになったかというと
大正時代にロシアが舞台の演劇が大人気となり
松井須磨子さんが演じた「カチューシャ」がこの型のヘアバンドを着けていたためなんだとか。
おもしろいですよね。カチューシャという響きがとても新鮮で印象に残ったことでしょう。
ジラーチ желать ロシア語
これは日本語といってしまっていいのか微妙ですが、ポケモンの名前のジラーチも「祈る」という意味のロシア語です。
色んな所から持ってきていますねポケモン。懐かしい
セイウチ сивуч ロシア語
セイウチはロシア語のトドという意味のシヴューチからきているらしいです。
しかしロシア語でセイウチはморжモールジュ
ややこしいですね。笑
カンパする кампания ロシア語
資金カンパするなどのとても日本語ぽい言葉ですが、これはロシア語のカンパニアという言葉からきています。
日本語での意味は「資金集め」のような軽いかんじですが、ロシア語本来の意味は
「大衆に運動を促すこと、そのための寄付を募ること」
なのだそうです。
ノルマ Норма もともとロシア語
ノルマというと強制的に割り当てた労働の目標量といった意味でよく使われている言葉ですが、この言葉が日本へ入ってきたきっかけは第二次世界大戦後のシベリア強制労働です。
僕の今働いているウランウデのブリヤート劇場も抑留された日本人の方々によって建設されたので重い言葉でもあります。
強制労働の時のソ連軍人たちの口癖が「ノルマを守れ」だったのだそうです。
日本語になっている外国語を探してみるとおもしろい
外来語は英語からだけでなく様々な言葉から入ってきているのでそれを知るのは興味深いですしその国や言語に親しみが持てます。
外国で使われている日本語として一般的なのは
ツナミ、ハラキリ、カミカゼ
などがありますが、
最近ドイツのDudelという広辞苑的なところでKaroshi(過労死)が登録されたのだそうです…。
語学関連