ブリヤート歌劇場オリジナルバレエ「麗しのアンガラ」
ブリヤート歌劇場ではバレエも頻繁に上演されるのですが、その中にこの劇場でしか上演されていないオリジナルの演目があります。
«КРАСАВИЦА АНГАРА»麗しのアンガラ、美女アンガラとも訳せるこのバレエはブリヤートの神話をもとに作られた演目で、1959年に初演されました。
作曲はB.ヤンピロフ Ямпиловという人。
2016年にロシア政府からの大きな補助で1800万ルーブルかけてリニューアルされました。
ブリヤートのアジアンな音階とリズムの音楽、ブリヤートの伝統衣装など普通のバレエとは全てが違うので大変興味深い作品です。
基本的にはブリヤートでしか上演されていませんが、劇場の夏のツアーの時にはいつもやるそうで、日本から一番近いとウラジオストックへ遠征に行ったときに観ることができますね。
麗しのアンガラのあらすじ
登場人物
バイカル王
アンガラ王女
エニセイ
黒い風
登場人物は全てブリヤートの自然を擬人化したもので
ブリヤートの根源である神の湖
バイカル湖→王様
バイカル湖から唯一流れる河
アンガラ川→王女
アンガラ河からずっと北にある支流
エニセイ川→王子
あらすじ
バイカル王は王女アンガラを連れて遠い地エニセイを訪れています。
そこでアンガラ王女とエニセイ王子は出会い恋に落ちます。
アンガラは侍女たちに連れられて再びバイカルへ戻ります。
しかしどうしてもアンガラと結婚したい悪の化身「黒い風」(直訳するとダサい)。
バイカル王にアンガラとの結婚の許しを請いにバイカルへ向かいます。
祈りの儀式を捧げ宮殿に招かれる黒い風。
アンガラに迫りますがアンガラはすでにエニセイのことが好きなのでこれを拒みます。
そこでなんとエニセイに変装して再びせまりますが、
ただ青い帽子をかぶっただけで他は真っ黒
そこで本物のエニセイが乱入
さすがに本物のエニセイを見分けるアンガラ。
ここでエニセイと黒い風がもめて、バイカル王が仲裁にはいりますが
エニセイの方が追い出されます
黒い風はちゃんと儀式をして招いた客人だがエニセイは乱入者ということだそう。
そこで黒い風一味は大喜びしますが
テンションが上がりすぎて宮殿内をめちゃくちゃにしてしまい再び追い出されますw
そしてアンガラはエニセイに会いにいきます。
そこに再び現れる黒い風。エニセイと黒い風の戦いになりエニセイが勝利。
王様にも祝福されハッピーエンド!
麗しのアンガラの動画
劇場での動画が公式YouTubeチャンネルに掲載されています。
バレエも中々おもしろいのでぜひ見てみてください!
兄もシャーマン役で出演しています。
"Красавица Ангара" балет в 3-х действиях 16.12.16
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