あうすどいちゅらんと

ロシア ブリヤート国立歌劇場で研修中のトランペット奏者 齋藤友亨

シベリア劇場生活① バイカル国際空港~到着からの無茶ぶり

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シベリア劇場生活 

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 この度ロシアの国立ブリヤート劇場というところで研修生をさせていただくことになり昨日到着しました。

 

ブログを新しく作ろうかなとも思ったのですが、せっかく多くの方々に読んでいただいているのでこのまま書いていきたいと思います。

 

しばらくは”あうすどいちゅらんと Aus Deutschland”ではなく”あうするすらんとaus Russland”になりますが、まあいいかと

それにしてもずっとドイツにいるかもわからないのに安易にドイツというタイトルを入れてしまったのはミスでしたw

 

これからは”シベリア劇場生活”という連載(笑)で劇場での生活について書いていこうと思います。

 

 

ウランウデに到着 バイカル国際空港は何もない

モンゴル航空ウランバートル経由は結構なトラブルがありましたがなんとか無事にバイカル国際空港に到着しました。

 

小型の飛行機から降りるとまさに凍てつく刺すような風が顔に当たり

”こ、これがシベリアか…”

と深く刻まれました。あの時の感覚はずっと忘れないかもしれません。

 

飛行機には20人ほどしか乗っていませんでした。

 

入国の時には”入国カード”というパスポート番号やビザ番号、入国目的などを書く紙を出さなければいけません。

紙が二枚綴りになっていてよくわからなかったので片方切ってだしたら

”Where is Another one!!"

とぶちぎれられてもう一枚同じことを書いて出しました。

 

とても険しい表情の男性でしたが、その顔のまま

”サイトーサン!”

と言われておもしろかったのですが、あまりにも相手が険しい表情をしていたので微笑む勇気はなかったのでスルーしました。

 

無事に入国すると、そこでもX線の荷物検査がありました。

 

楽器ケースを指して開けろと言ってくるので楽器を見せたら、とても物珍しそうに

そしてとても危なっかしい持ち方で眺めていました。

 

どう見ても一番管を落とす気しかしなかったので、いつでもキャッチできるように構えていました。

 

C管も見せろと言われてまたおもちゃでも触るようにつまんでいたので、

”ここが抜けたら危ないから!”と1番管を抜いて英語で伝えたら

 

”ポンッ”

って引っこ抜きやがりました

 

ノーーー!

 

っていったらめっちゃ笑い出しました

なんとも無邪気な感じでしたが…。

 

 

シベリアは日本車だらけ

 

ゲートをくぐった瞬間に、明らかに怪しげなモンゴル人風のおっさんたちが

タクシータクシー

と近寄ってきました。まるで物乞いのようだと思いつつ

空港には白タクしかいないから乗るしかないと兄から聞いていたのでそのまま乗りました。

 

車はトヨタで、フロントガラスにひびがはいっていました。

シートベルトのランプがずっと点灯していたのでこれも壊れているのかなと思ったら

おっさんシートベルトしてませんでした

壊れていたのはランプではなくおっさんだったと気づきながらほかの車を眺めていると

ほとんどが日本車です。

 

どうしたらこんな壊れ方をするのか想像もできないくらいトランクがぶっ壊れている車が走っていて

”日本で廃車になったやつがみんな来てるのかなー”なんて思いました。

 

ちなみにそんなボロボロの車でもこちらでは何十万もするらしく、一時期日本人がロシアに輸出しまくっていました。

 

そうしたらロシアは

”んー、じゃあ右ハンドル車の輸入禁止で!”

という法律を突然作ったそうな。おそロシアです。

 

なんだかんだ20分ほどで劇場までついたら

”1000ルーブル(1600円)”と言ってきました。

20分高速道路を走っていたのでずいぶん安い感じがしますが、

 

普通のタクシーなら300ルーブル

白タクでも500ルーブル(白タクのほうが高いという謎)

 

といっていたので

片言のロシア語で

”タカイヨー、800ニシテヨー”

といってみたところ

”じゃあ700で”

 

逆に安くしてきました。w

 

海外でぼったくりタクシーに文句をいって射殺された話とか知っているので、あまり大幅に値切らずにそこでさようなら。

 

 

ブリヤート劇場の見学

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劇場につき、兄からは

”守衛にも話は通してあるから、名前をいってバレエマスターのロシア人を呼んで”

と言われていたので守衛に名前を言って音楽家だと伝えましたが

 

”…?”そんな話聞いてないわ…

 

と言われました。w

ウラジーミルさんを呼んでくれと言って電話してもらいましたが

 

電話に出ずwww

 

とりあえず入れてもらい待っていたら10分後くらいに来てくれました。

 

”英語を話しますか?”

とロシア語できいたら即答で

”No!!”

 

聞いてはいましたが本当にやばい。w

 

そこで兄のところまで案内してもらい、リハーサルが終わるまで男性更衣室で待っていると

 

兄の同僚のロシア人に

 

”うえーーい!”といきなりハグされましたw

名前を聞いたらいつも話に聞いていたやばい人でした笑

 

しばし二人きりだったので、知っている限りのロシア語でがんばって会話したら

”おー!!ロシア語できるじゃん!!”といってくれゆっくりと話してくれました

優しい…。

 

ダンサーはみんな同世代くらいで優しかったです。

 

それから劇場見学。

街に突然現れる豪華絢爛な建物。これを日本人が建てたんだなあと感慨深い気持ちでした。

ちょうど客席の照明を調節していたので写真がたくさん撮れてよかったです。

 

翌日の公演のくるみ割り人形のために背景がお菓子の国になっていました。

 

それから16時半にトランペットの人たちに会って挨拶することに。

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突然ゲネプロにでることに

同い年くらいの首席トランペットの人に案内してもらい

”ロシア語話せるの?”と聞かれて

”はい!私はウォッカとビールが好きです!”

といったらみんな喜んでいましたw

金管のノリは本当に世界共通でした

 

ホルンのおじいちゃんに

”Sehr gut!!"

とまさかのドイツ語でとてもいいといわれて驚きました。笑

 

みんな驚くほど英語通じずw

 

そうしたら突然

”楽器は?ゲネプロあと10分で始まるよ?”

 

”え??いま??”

 

”もちろん”

 

という流れでオケピにはいると

 

1アシね!と1stの楽譜を渡されました。笑

 

さすがにソロは首席の人が吹くのでアシスタントでした

曲知っていてよかったです…

 

しかしくるみ割り人形のグランパドドゥの王子の踊りが、ダンサーに合わせて楽譜より1拍長く休むということを知らず思い切り飛び出しました。

でも無茶ぶりだし説明ないしなので仕方ありません笑

 

 

そんなこんなでただ一度通すだけのゲネプロが終わり

 

”明日18:30、服は上下黒でタイなしね”

 

といわれ

ついた翌日に本番に出ることにww

 

 

なんてこった

 

 

明日でろとか言われたらうけるよなー

と兄と話していたことが現実になりました。

 

しかしこれで記念すべきプロオケビューは早くも今夜になりました!

夢の一つだった兄との共演もくるみ割り人形なのでうれしいです。

 

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