しべりあげきじょう

ロシア国立ブリヤート歌劇場首席トランペット奏者  齋藤友亨のブログ (旧あうすどいちゅらんと)

しべりあげきじょう

ECZ2019 バレエと金管打楽器アンサンブル

 Ensemble Classica Zushi

「クラシックの良さをわかりやすく地元の方々に伝えたい」という思いで始めたEnsemble Classica Zushiというコンサート企画も今年で3回目でした。

今年はPercussion Treeのメンバーである打楽器奏者の吉田開さんと難波芙美加さんにも加わってもらい、音楽家13名と、バレエダンサーの兄との共演というコンサートでした。

 

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結婚しました

演奏会の前に、昨年婚約していた打楽器奏者の安倍梨々子さんと入籍しました。

彼女も逗子出身で、小中の後輩です。藝大を卒業後、ドイツのフライブルク音大の院でも学び幸運なことに同時にロシア国立ブリヤート歌劇場の打楽器奏者に就任しました。

 

この劇場が偶然トランペット奏者と打楽器奏者とホルン奏者を募集していたのは本当に幸運で、2人とも同じオーケストラに就職できたというのはこの上ない幸せです…

 

ということで今年のコンサートは僕ら夫婦と兄という齋藤家の運営という感じになりました

 

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これからも逗子育ちでロシアでがんばる音楽家夫婦として、帰国した時には逗子に貢献できるような活動をしていきたいです!

 

自分での編曲

今年は2曲は作曲家に外注し、他10曲は自分でアレンジに挑戦しました。この作業は本当に本当に大変で辛かったですが、やはり自分の書いたものが実際に演奏される喜びはありました。

初めてだったので音ミスや微妙なアレンジもあったのですがメンバーの協力でどんどん改良していけました。

実際に演奏してみてわかったことが本当にたくさんあり、僕にとってとても貴重な経験になりました。

 

 

逗子での広報活動

このような自主公演というのはどうしても知り合いを呼ぶだけのお客さんが身内だけ、のようになりがちなので広報をどのようにするのはとても大事な点でした。

 

その1つはもちろんインターネットで、SNSやブログを読んで面識のない方がチケットを予約してくださったりもしました。

その枚数が去年より増えただけでも大きな進歩なのですが、やはり開催場所が逗子ということで中々外からの集客は難しいです。

そうなるとやはり1番来て欲しいのは逗子にお住まいの方々。去年は逗子の色んな飲食店を巡っては宣伝させていただいたりしました。

 

今年1番がんばったのは、逗子市内にある市営の掲示板の30箇所にチラシを張って回ったことです。

営利目的のチラシを張ることはできませんが、この演奏会には福祉的な目的もあるので掲載の許可をいただけました。

 

ドイツでよく街中に貼ってあるポスターでコンサートの情報を知ることが意外に多かったなぁと思い、面識のない方に認知してもらうには効果的な方法なのだと思っていました。

 

全部にラミネート加工をして一枚一枚貼りにいくのはとても大変な作業ではありましたが、夫婦で市内を回るのもそれはそれで楽しくて演奏会を成功させたいというモチベーションにも繋がりました。

 

演奏会の福祉的な目的とは

この演奏会では毎年、逗子に独りでお住まいの高齢者の方々を招待しています。

 

「普段音楽を聴くことが全くない」

「クラシックに触れる機会がない」

「外に出るきっかけがない」

方々へのきっかけを作ることも、自分を育ててくれた逗子に出来ることなのではないかと思います。

今年も沢山の応募があり、とても喜んでいただけました。

 

フライヤーのデザイン

「クラシックのコンサートのチラシダサい問題」

というのはずっと言われていて、経費を節約するために奏者が自作することも多いです。

100人以下の小さなコンサートならいいのですが、500人以上人を呼ぼうとするのに手作りのチラシというのはかなり無理があるのです。

 

子どもの頃から演奏会に行って大量にもらうチラシをみて、「チラシが安っぽいと演奏会も安っぽく見えるな」という思いが強かったので、毎年一つの統一感を持つことにしました。

 

妻の藝大の同級生の長谷川友香さんに、油絵を一枚描いていただきその絵をメインに文字情報を少なく。

絵のインパクトでまずは興味を持ってもらう、印象付けるということが狙いでした。

 

2019

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2018
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「飾りたくなるようなチラシ」をこれからも作っていきたいと思っています。

 

バレエのコンサートは逗子では見られない

逗子文化プラザなぎさホールは客席が555席の室内楽ホールで、舞台が大きくなく舞台装置もないのでプロがこのホールでバレエを踊ることは滅多にありません。

しかもバレエ+生演奏というのは今まで一度もなかったのではないかと思います。

 

「逗子でバレエが観られる」

というのも今後の大事なテーマにしていきます。

しかも男性のソロというのは映像でもほとんど観たことのない方が多いのではないでしょうか。

 

演奏会のアンケートは220枚もいただきましたが、「バレエを観るのは初めてで感動した」というご感想をたくさんいただきました。

 


«Гопак» балет バレエ「ゴパック」齋藤充央

マリンバアンサンブル

そして今年はpercussion treeの3人もいるということで、マリンバアンサンブルの演奏もありました。

こちらもとても好評で「もっと聴きたい!」とい声をたくさんいただきました。

 

マリンバだけの演奏というのは金管楽器とは真逆の独特な魅力があり、中々聴ける機会も少ないです。

 

様々なジャンルの良さを伝える

トランペット奏者としては金管楽器の良さは1番伝えたいことではあるのですが、せっかくバレエも打楽器もコラボできる家族なので、全てわ一度に楽しめるコンサートを作っていきたいと思っています。

 

金管楽器が好きな人がバレエやマリンバを好きになるきっかけを、

バレエが好きな人に金管やマリンバの良さをしるきっかけを

打楽器が好きな人が金管やバレエを好きになるきっかけを作れるような企画をしていきたいです。

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ピエロ姿の兄と
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面識のない方々の来場

知り合いはほとんど手売りもしくは置きチケットだったのですが、今年は当日券とホール販売で60枚を超えるお客さまにご来場いただきました。

チケットは完売だったのですが、取り置きのキャンセルも出たのでなんとかご入場いただけました。

 

アンケートにも

「チラシを見て来場した」という方が数十人いらっしゃり、チラシを張って回ったことや挟み込みをした成果を感じられました。

 

7演奏会の将来性は演奏者の人間関係以外からどのくらいお客さんを呼べるか」

だと思いますので、これからもがんばっていきます!

 

 

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