あうすどいちゅらんと

ドイツの音大でトランペットを勉強中の齋藤友亨のブログ

毎年逗子で演奏会をする理由 Ensemble Classica Zushi 8/8 2018

https://www.instagram.com/p/BASEsInsUb6/

Ensemble Classica Zushi

今年は8/8(水)19:00から逗子文化プラザなぎさホールで自主公演の演奏会をします。

 

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 この間も書きましたが今回はもうちょっと詳しくこの演奏会について書きたい思います。

ブログを2周年 クラシックに興味を持ってもらうために何を書くか - あうすどいちゅらんと

毎年逗子でクラシックの演奏会をする企画

2016年は逗子文化プラザ主催のコンサート企画”若手演奏家シリーズ”で

今回も共演するホルンの鎌田くんとトリオリサイタルをさせていただいたり

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2017年には完全自主公演で金管五重奏の演奏会をしました。

www.tomotrp.com 2017年の金管五重奏の演奏会をしたときに、

逗子に独りでお住いの高齢者の方々を無料で招待しました。

 

・そもそも外出のきっかけがない

・自分で演奏会を探してチケットを買って聴きにいくほど音楽が好きなわけではない

・そもそもクラシックは聴かない

 

という方々に

クラシック音楽と金管アンサンブルのすばらしさを知ってもらいたい!!

という思いでした。

 

逗子文化プラザではかなり頻繁に著名な音楽家がコンサートをしているのですが、

やはりそういったコンサートに足を運ぶのってそもそもクラシックが好きな人なんだと思うんですね。

 

ただクラシックを今の状態からもっと多くの人に聴いてもらえるようになるには、

普通だったら絶対聴きに来ないであろう方々に良さを知ってもらうきっかけを作ることだと思います。

 

なんかクラシックの演奏会って行きづらいってイメージがあります。

www.tomotrp.com

 

充分黒字になる程度には売れていたので、

逗子市に独りでお住まいの高齢者だけには無料にしたところ、50人ほどの方が来てくれました。

 

金管アンサンブルを聴くのが初めてだったという方が多く、

「こんなに素晴らしい演奏会を招待で聴かせてもらえたなんて!」ととても喜んでいただけて

「来年も楽しみにしているから」

とたくさんお声掛けいただけました。

 

こうして今ドイツに住んでいる自分が、生まれ育った逗子でこんなことができるなんてなんて幸せなんだろうと思いました。

 

演奏会に子どもを連れてきづらい

「子どもがいるから演奏会にいくのは厳しい…。」

ということもよく聞きます。

 

未就学児入場不可が普通ですし、連れて行って泣き出したりしたらどうしようと思ってすごく連れていきづらいと思います。

それで“子どものためのコンサート”だと親が聴きたいものとはずれているわけで…。

 

しかし今回は

未就学児入場可(無料)です。

 

だって子どもに一番聴いてほしいですからね!

 

物心もつかない頃までに体験した芸術ってその後にかなり影響が残ると思うんです。

子どもが衝撃を受けたときって強烈です。みんなすごく敏感に何かを感じ取ってくれると思います。

それも幼稚園に訪問演奏にくるのでなくちゃんとしたホールで聴くと。

 

僕は幼い頃に観に行ったバレエは本当に自分の深いところに残っているんだなと感じることがよくあります。

当時はなんだか退屈だったしセリフもないからわけわからないし、愛がなんなのかもわからなかったわけですが。笑

でも何かが残っています。その時にたくさん聴いたオーケストラの音とクラシック音楽が、僕がクラシックが好きになっていった理由なんだとも思います。

 

それと、

 

子どもはたぶん金管アンサンブルの演奏会で飽きてわちゃわちゃしたり泣いちゃったりはしないと思います。

泣いていた赤ちゃんの前でトランペットを吹いたら泣き止んだということが何度かありました。笑

 

それに金管アンサンブルって基本的に音が大きいので、極端にじっと静かにしなければならないような緊張感もないと思います。

 

聴きに来てくださる大人の方々みなさまにも、子どもたちを大目に見てくださるようお願い申し上げます。

 

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演奏会のプログラム

今回もクラシックの名曲を中心としたプログラムにしました。

 

ウィリアム・テル序曲からスイス軍の行進


「ウィリアム・テル序曲」から「スイス軍の行進」:NHK交響楽団ブラスアンサンブル


 運動会などでおなじみのロッシーニのオペラの序曲です。

この序曲のイメージとは大きく違い、このオペラは5時間以上にわたり民族の対立や犠牲など重いテーマの劇的なストーリーです。

 

お話は14世紀のスイス。

当時オーストリアに占領されていたスイスはオーストリア総督ゲスレルの圧政に苦しんでいました。

ゲスレルは町の広場の真ん中に長い棒を持ってくると、そこに帽子をかけ

「これはオーストリア皇帝の帽子だから前を通るときは必ずお辞儀すること」

などということを言い出しました。

 

しかしテルがあえてそれを無視すると、罪に問われてしまいます。

テルが弓矢の名手であることを知ったゲスレルは、なんとゲスなことに

息子の頭上にリンゴを置いて射落とせば許そうと提案します。

 

そんなことはできないと苦悩するテルですが、勇敢な息子に励まされて見事にリンゴを射落とします。

 

しかしもし失敗したらもう一本の矢でお前を殺そうとしていたとゲスレルに言ってしまったので当然捕らえられます。


護送される船から脱出したテルは息子に渡された弓矢でゲスレルを射殺。

アルノルドたちもオーストリア軍に勝利します。

人々はスイスの解放を喜び自由を歌いあげます。

 

というスイスの有名な童話です。

息子勇敢すぎ

ロッシーニ: ウィリアム・テル 全曲 仏語版

葦笛の踊り


Dance of the Reed pipes from The Nutcracker (Mariinsky)

ソフトバンクのCMでおなじみのくるみ割り人形から”葦笛の踊り”

フルート中心のこの曲を金管アンサンブルで吹くとどんなことになるのかというのが聴きどころです

 

花のワルツ


Royal Opera House's - Waltz of the Flowers - Ovation

こちらもくるみ割り人形からの名曲。

金管五重奏の演奏会でも一番好評だったので今年は10重奏+打楽器バージョンです。

 

www.tomotrp.com

 

魔笛より”夜の女王のアリア”

夜の女王のアリア (魔笛) 復しゅうの心は地獄のように胸に燃え ルチアーナ・セッラ Der Hölle Rache - YouTube

とても有名なハイトーンのアリアを、トランペットで演奏します。

麻生康平というやたらとこのピッコロトランペットという楽器がうまいやつがいるので吹いてもらいます。笑

 

ペールギュント 山の魔王の宮殿にて

www.youtube.com

多分音楽の授業で習ったという人が多いかと思います。このアニメーションとマッチしすぎです…。

 

道化師 ギャロップ

Kabalevsky - The Comedians, Op. 26 - Galop. Presto - YouTube

これまた運動会系です。打楽器が必須な曲。

 

雷鳴と電光


ポルカ《雷鳴と電光》(J,シュトラウス) - YouTube

オーストリアやドイツの”軽さ”をお聴きいただけたらと思います。

 

吹奏楽のための第一組曲 (ホルスト)

www.youtube.com

吹奏楽をやっていた人ならだれもが知っている超定番曲。

金管アンサンブルだとどうなるんでしょうか。

 

ピアノとフォルテ(ガブリエリ)

Giovanni Gabrieli Sacra Symphonia Sonata Pian'e Forte - YouTube

 

空間を使ったルネサンス音楽。後半は名曲シリーズから少し雰囲気が変わります。

 

Christus Factus Est (ブルックナー)

King's College Cambridge 2013 Easter #9 Christus Factus Est, Bruckner - YouTube

ブルックナーの合唱曲で、重厚で荘厳なドイツの響きをお楽しみいただけると思います。

 

”イーゴリ公”よりダッタン人の踊り あらすじ

www.youtube.com

19世紀のロシア音楽5人組の一人、ボロディン作曲のオペラ、”イーゴリ公”。

ボロディンは作曲を専門の職業とすることなく、軍医として、医大の教授として働いていました。

この作品を完成させることなくボロディンは没してしまいましたが、リムスキー=コルサコフとグラズノフによって完成されました。

 

”イーゴリ公”の舞台は12世紀のロシア。

ダッタンの脅威に晒されたロシアを救うために遠征に出た君主・イーゴリ公は戦いに敗れ捕虜となっても。再び祖国を救うことを期して決死の脱出をはかり、ロシアに帰還を果たす-という物語です。

その2幕がこの有名な”ダッタン人の踊り”というシーンで、

敵将が負傷して捕らわれている主人公イーゴリ公の気晴らしにと宴席を設け、

その余興として、華やかに繰り広げられる歌と踊りがです。


この場面では、ダッタン人の若者と娘たち、戦利品として略奪されて来た娘たちが歌い踊り、

前半と後半で繰り返されるエキゾチックな歌には、 奴隷として連れて来られた人々の望郷の思いが込められています。

 

超くだらないですが、この有名なメロディーの歌には昔から日本語の替え歌があります。

 

「ダッタン人、親父はダッタン人、お袋はニッポン人、妹はハーフ
ダッタン人、親父はダッタン人、お袋もダッタン人、俺だけはハーフ」

 

んー。こうとしか聞こえなくなってきますね。

 

ボロディン風に という曲を書いたラヴェル

ボロディンのエキゾチックで一度聴いたら忘れないようなメロディーは多くの作曲家に影響を与えました。

特徴もとらえやすいのでパロディ曲も書かれました。

ラヴェルが”ボロディン風に”という曲を書いています。なんかやたらおしゃれになっていますが。笑

たくさんの人に来てもらいたい

前回の演奏会が終わったときからこの夏の演奏会のことをずっと考え続けてきて、もう早いもので演奏会まで2か月を切っています。

 

今年はさらに多くの方を招待するということで、それによって協賛もたくさん得ることができました。去年は0だったのでとてもありがたいです。

 

今はまだ音楽の魅力を知る機会がないという人のために、逗子のために、まだまだがんばります。

クラシック音楽を好きになってもらうきっかけになるアンサンブルにしていきます。

 

ゆくゆくは逗子でクラシックの音楽祭をやるのが夢です。

ドイツの自分のつながりのある有名なプレイヤーを呼んでマスタークラスしたり、アマチュアの人とも混ざって一緒に演奏したり、アンサンブルをやったり。

そんなことをいつか逗子でできたらと思っています。

海でライブハウス作ってすごいアーティスト呼ぶ企画ができたんだから、クラシックもできるはず。

 

逗子音楽祭!

 (伊豆と勘違いされる可能性が高い)

 

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