あうすどいちゅらんと

ドイツの音大でトランペットを勉強中の齋藤友亨のブログ

ICEからわかるドイツ人の考え方

ドイツの誇る高速鉄道ICE

Inter City Expressの略で最高速度は300km/hまで行く日本でいう新幹線のような位置づけです。速度だけでいえば…

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席も快適で一等車と二等車に分かれていて、食堂車もあってビールも飲めます。
こんな感じ。

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料金はベルリンーフランクフルト間(540㎞)で123ユーロ(約14800円)なので

ほぼ同じ距離の東京ー新大阪間の13600円と比べると同じくらいの感覚でしょうか。

 

ですがかかる時間は全然違い、4時間。

新幹線と違い既存のレールの上を走らせているので直線も少なく、停車駅も多いので最高速度で走れる瞬間は多くありません。

 

しかしさらに一番の違いは!

遅延が当たり前!!

そうなんです。ドイツ人のイメージといえば

勤勉、まじめ、時間を守る

などがあり、ドイツ人のドイツのイメージも同じようなものが挙げられています。

しかし、このICEは全く時間を守ってはくれません。

5分10分は遅延に入らないというくらいで

僕も1時間を超える遅延に何度も何度も遭ってきました。

逆に1分単位でぴったりに運行したことってあんまり覚えがないかもしれません。

 

一番悲惨なのは乗り換えのある場合で

遅延のせいで乗り換えができずにその駅で2時間待たされたりすることになります。

最終電車は絶対使ってはいけません。

 

それで朝までハンブルクの駅ナカのマックで徹夜したこともあります。笑

大事な予定やオーディションなどある時は絶対に前入りすることをお勧めします。

 

おれのせいじゃないし! 

ドイツに来て驚いたことの一つです。みんな責任転嫁します。

連帯責任とは言わなくても、遅延は鉄道会社の責任なわけで社員がみんな謝罪の気持ちを持つことは当たり前だと思いますがドイツは違います。

嵐で木が線路に倒れてきて1時間遅延した時に車掌に文句を言ったところ

 

”おれが木を倒したわけじゃないからww おれの責任じゃないw”

牛が線路に侵入してきて遅延した時も

 

”文句とか牛に言ってくださーいww”

という感じです。

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ですが、木が倒れたのも家畜の侵入を許したのもその対策を怠った鉄道会社の責任なのは当たり前のことです。

クレームに対してよくこういった態度を見ます。

大抵のことに対しては

”自分の管轄じゃない。自分の責任じゃない。”

の一点張りです。

なのでクレームを言っても余計にむかつくだけだし、なんだかこっちが器の狭い感じになるので

みんな社員や店員に対しては文句を言いません。

 

クレーマーはストレス解消のためにいちゃもんつけて相手に謝らせたいわけですが、ドイツは顧客とはあくまでも対等という考えなので成立しないんです。

 

ちょっと子どもに感じることもありますが、とにかく謝らなければいけない日本もおかしいので少しはこういう感覚があったらなあと思います。